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2026年07月01日07:31

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青木悠『京大生、出町にダイブ!』(河出書房新社)を読みました

青木悠『京大生、出町にダイブ!』(河出書房新社)を読みました。
著者は、タイトル通りに、出町に下宿する京都大学に通う女子大生であり、総合人間学部の学生で、本書で単著デビューだそうです。ただ、出版が昨年2025年10月であり、ご著者本人はもう卒業しているかもしれません。
私が年に何冊か読む京都本の位置づけです。京都市図書館では予約待ちだったのですが、滋賀県の隣接市の図書館で予約もなく借りられましたので、借りて読んだ次第です。
繰返しになりますが、大阪出身の女子大生が出町の枡形商店街近くに下宿し、「出町びぎん」という名のカフェを拠点に、自転車で寺町通や今出川通りをウロウロします。単なる観光案内ではありませんから、旅行ガイドブックに掲載されるような観光客向けの表向きの京都ではなく、現地民しか知らないような京都のいろんな面について取り上げています。
私が京都大学を卒業したのは1981年ですので、もう50年近くも前の出町や京都大学周辺しか実感ありませんが、出町周辺は本書の副題が「京都下町見聞録」となっているように、下町っぽい雰囲気を持っています。東京でいえば世田谷区内ながら下町の雰囲気ある三軒茶屋あたりを想像すればいいんではないかと思います。
では、京都のホントの下町とはどこかといわれると、私は迷うのですが、やっぱり、京都駅周辺七条通りではないか、と考えています。50年近く前の私の学生時代なら、寺町から高倉通りまで西に延びる錦通りだと思わないでもなかったのですが、今現在は外国人観光客で溢れています。ただ、日本語的なニュアンスの下町ではなく。英語のダウンタウンということになれば四条河原町周辺ともいえます。
もうそろそろ30歳に手が届く我が家の上の倅は、当然に、京都が父親の生まれ育った縁の深い土地であることを知っており、大学生のころは夏休みになると田中関田町、すなわち、出町に下宿している高校のころの同級生のアパートにひと月を超えて転がり込んでいたことを記憶しています。
最後に、本書の大きな欠点はタイトルから仕方ないのかもしれませんが、著者の行動半径があまりに狭い、というか、本書ではきわめて限られた地理的な範囲しか取り上げられていない点です。出町ふたばはもちろんとっても有名な和菓子店なのですが、うずまさふたばは地元民でも知る人は少ないのかもしれません。

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