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2026年04月30日07:49

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後藤宗明『中高年リスキリング』(朝日新書)を読みました

後藤宗明『中高年リスキリング』(朝日新書)を読みました。
著者は、一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブを設立した代表理事だそうです。
本書では、中高年の労働継続や雇用継続の観点から、タイトル通りにリスキリングについて論じています。ほぼほぼ何の統計にも基づかずに、直感的な、あるいは、著者の体験や経験に基づく分析結果が披露されています。EBPMを重視する政府の政策決定ではまったく無視されるでしょうが、一般国民にはそれなりに支持されそうな要素、それも実践的な要素をいくつか含んでいます。
本書は3章構成であり、第1章でAIをはじめとする大きな技術革新の中での労働や雇用について考え、第2章でリスキリングによる労働寿命の長期化を議論し、最後の第3章で実践的なリスキリングについて展開しています。
詳細はお読みいただくのがベストですが、私の感想や実感を簡単に取りまとめたいと思います。まず、私の同年代の60代後半の知り合いで、会社を退職した後、スキルを活かして再就職にチャレンジしている、あるいは、まだ確認していませんが、すでに再就職に成功した人がいます。本書では、労働寿命と雇用寿命を判別しています。すなわち、employabilityという英語がありますが、労働寿命=雇用寿命ではなく、起業とまで大げさではないとしても、フリーランスで働くことも中高年のオプションと考えています。私も知り合いの求職活動に対して、雇われたいというのは理解できるものの、雇われるとなると、特に男性の場合は年齢的に、警備や清掃や介護、あるいは、せいぜいが軽作業などに限定される可能性が高いと思っています。そこで、本書ではリスキリング、ということをオススメしているわけです。労働を続けるとしてもスキルアップは必要ですし、雇用されたいと願うとすれば、もっと必要かもしれません。
次に、スキルアップの分野としては、グローバル、デジタル、グリーン、宇宙を著者は上げています。私も中高年リスキリングどころか、大学生に対して、グローバル、デジタル、グリーンまでは同じですが、最後はデータサイエンスを上げています。たしかに、デジタルとデータサイエンスは重複する部分もあるとは思いますが、ちょっと宇宙はハードル高そうな気がします。
それから、私なんかは大学生を相手にしていますので、まったく考慮にすら入れていないのですが、リスキリングを考える際にはまずアンラーニングして、過去の成功体験を手放す、あるいは、見直す必要を強調しています。ですので、中高年については言葉遣いから気をつけるべき、と本書では指摘しています。私はその昔に「官尊民卑」とまでいわれた日本で60歳の定年までキャリアの国家公務員をし、今は教師ですので、少なくとも挨拶なんかは「上から目線」の言葉遣いになっています。朝の挨拶は「ございます」なしの「おはよう」で済ませます。気をつけねばと再認識させられました。
最後に、実に実践的な観点から、リスキリングを進めるとすれば、アルコールとカフェインはNG、というアドバイスもあったりします。アルコールはともかく、カフェインもダメなんでしょうか。

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