私だけが知っている夫の秘密 〜J.S.バッハの妻、マグダレーナの告白
昨年所沢ミューズに行ったときにチラシを見て行くことを即決。
たまたまそのときアマオケのサン=サーンスの3番で、石丸由佳がオルガンを弾いていた。
ホールが揺れるような重低音が印象的だった。
昨年は4回この曲を聴いて、どのオルガニストも良かったのだが、やはりいちばん印象に残っている。
同じホールのほぼ同じような席で聴いたこともあったが、やはり奏者によって違うのだなと思った。
前置きはさておき、これは絶対に楽しいだろうと確信していた。
木村多江はもう説明不要なほどの名優。
木村多江:朗読
石丸由佳:オルガン
北阪昌人:作・演出
01.J.S.バッハ:神のひとり子なる主キリスト BWV601
02.J.S.バッハ:おお愛する魂よ、汝を飾れ BWV654
03.J.S.バッハ:トッカータとフーガ ヘ長調 BWV540
04.J.S.バッハ:バビロンの流れのほとりにて BWV653
05.J.S.バッハ:人はみな死すべき定め BWV643
06.J.S.バッハ:キリストは死の縄目につながれたり BWV625
<休憩>
07.J.S.バッハ:前奏曲 変ホ長調 BWV552/1(クラヴィーア練習曲集 第3巻より)
08.J.S.バッハ:ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集
メヌエット ト長調 BWV841(アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳、より)
09.ブクステフーデ:前奏曲、フーガとシャコンヌ ハ長調 冒頭部
10.J.S.バッハ:ソナティーナ(カンタータ『神の時こそいと良き時』 BWV106
11.J.S.バッハ/シュテルツェル:あなたがそばにいてくださるのなら BWV508
(アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽調 より)
12.J.S.バッハ:コラール『汝の御前に、我は進まん』 BWV668
13.ヴィドール:マタイ受難曲−終曲(バッハの思い出、より)
<アフター・トーク>
<アンコール>
12.J.S.バッハ:エア(管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV1068
前半後半で約145分。休憩とアンコールを入れたら3時間である。
こんなに長いとは思わなかった。
アンナ・マグダレーナが語り部となるバッハの生涯を辿る旅。
結構苦労していたんだな。
台本もよくできている。
さすが名優と言わざるを得ないほど朗読が巧み。
何人もの人を演じ分けるのだが、声色はそんなに変わらない。それなのにきっちりとわかる。だからこそ凄いとも言えると思うのだ。技巧と感じさせない技巧。素晴らしい。
やはりこのオルガニストは凄いな。
重低音はホールが震えるほど。
スクリーンがあって、そこに演奏している姿が映るのだが、ペダルを操作する足がすごいな。
終演後のサイン会で、重低音の話をしたら、増やしてみました、と言っていた。やはりレジストやストップで変えていたのだ。その設定が奏者の個性と言えそうだ。重低音フェチなのかもしれない。
たっぷり楽しめた。
台本、朗読、演奏、三者がうまく噛み合ったステージだった。
いいものを観させてもらった。
またやってほしい。
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