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2026年02月27日08:00

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海老原嗣生『外国人急増、日本はどうなる?』(PHP新書)を読みました。

海老原嗣生『外国人急増、日本はどうなる?』(PHP新書)を読みました。
著者は、リクルートワークス研究所にて雑誌「Works」の編集長を務め、その後、人材コンサルのようなお仕事をしているのではないか、と私は想像しています。前作『静かな退職という働き方』も同じ出版社から上梓されており、私は昨年読んでいます。
本書は、タイトルからすれば、最近よく聞く一種のバズワード調であり、ヘイト系の本かと受け止める読者もいるかもしれませんが、決してそうではありません。外国人の犯罪比率などをデータで示して誤解の解消に努めるとともに、人材としての外国人をどう考えるかを論じています。
まず、外国人で本書で問題と考えるのは不法滞在者、すなわち、外国人滞在者の中のわずかに2%ほどだと指摘し、ほかの大部分の外国人滞在者は真面目に働いたり、勉強したりしている、としています。当然です。その上で、ここまで外国人が増加したのは政策の瑕疵であると指摘し、2010年に難民認定制度が改正され、それまで認められていなかった就労が、難民申請から半年を経過すれば可能になったため、ごく一部の国から難民申請数が激増し、半年を経過して就労するようになってしまった、と指摘しています。
少なくとも、外国人とか、難民とか、一括りにした議論は避けることが賢明だろうと本書でも結論しています。その上で、人口が減少する中で労働力確保のための外国人受入れといった守りの考え方ともに、積極的に日本を好きになり、知日家を増やすための方策などの攻めの考え方も示しています。具体的には読んでみてのお楽しみです。
私は、本書第2章の議論の中で、菅内閣のころに流行りそうになったアトキンソン流の淘汰選別の議論があって、それには賛成しませんが、ほかにはいくつか考えさせられるトピックが展開されていると受け止めています。ただ、外国人の「同化」にやや傾いた議論のような気もします。外国人をあるがままに受入れて、決して野放図ではない多様化を適切に進める、という観点は大事だと思います。

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