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2026年02月05日08:22

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石田祥『猫を処方いたします 5』(PHP文芸文庫)を読みました。

石田祥『猫を処方いたします 5』(PHP文芸文庫)を読みました。
著者は、小説家であり、このシリーズ第1巻『猫を処方いたします』は第11回京都本大賞を受賞しています。本書はタイトルから明らかなように、シリーズ第5巻となります。
京都市中京区麩屋町通上ル六角通西入ル富小路通下ル蛸薬師通東入ルという住所で、京都中心部の路地にある怪しげなクリニック「中京こころのびょういん」には、今日も飄々としてノリが軽いニケ先生とクールで強面のところもある看護師の千歳さんがいて、やって来る患者さんに猫を処方しています。
本書も4話の短編からなる短編集であり、あらすじは順に、「第一話」では、平山世奈が急な海外出張の入ったバリキャリの姉である斎藤弥生に代わって、中京こころのびょういんへ猫を返しに来ますが、猫が1日分「飲み残って」いるからと、ニケ先生にもう一度同じ猫を預かるよう強引にいわれてしまいます。「第二話」では、一般形ケアハウス勤務で30歳過ぎの冨川真澄が、将来のためになることを何かしなければと、焦って不安になってしまい、中京こころのびょういんにやって来ますが、ニケ先生から「猫を聞く」ようにいわれます。
「第三話」では、中京こころのびょういんの隣室をオフィスにする日本健康第一安全協会の社長にして唯一の社員である椎名彬が視点を提供します。彼の別れた元妻が保護猫センターのスタッフの寺田円花であることが明らかになり、小学生の娘の百寧の悩みを椎名彬が聞きます。「第四話」では、芸妓のあび野が視点を提供します。同僚の芸者の菊花や後輩のゆり葉と置屋のこま野でおしゃべりしたりしますが、冒頭で梶原友弥からのメールが紹介されます。梶原友弥とあび野は同じ出生の猫でつながっています。すなわち、梶原友弥がニケを飼っていて、あび野は千歳を飼っていましたが、今は行方不明です。衝撃のラストが待っています。
取りあえず、ネタバレにならない範囲だと思いますが、この第5巻ではまだ物語は終わりません。ただ、「第三話」や「第四話」から、終盤が近づいてきたのではないか、ということは、感受性が鈍くて鈍感な私でも読み取ることができました。

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