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2019年06月23日21:42

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三浦友理枝@ゲーテ座

恒例のゲーテ座でのリサイタル。
今年はまず6月。おそらく年末にもあるのだろうと思う。

港の見える丘公園にほど近い、100名ほどで満杯になってしまうほどの小さなホール。
奏者が自由にプログラムを組むことができる1時間ほどのリサイタル。

今回はショパンとラヴェル。
どちらも彼女の得意とするところだが、超絶技巧曲を用意してきた。

01.ショパン:夜想曲 第8番 変ニ長調 Op.27-2
02.ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22
03.ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
04.古風なメヌエット
05.ラ・ヴァルス
<アンコール>
06.ショパン:前奏曲 第15番 変ニ長調 Op.28-15 『雨だれ』

超絶技巧曲は『大ポロネーズ』と『ラ・ヴァルス』。
特に稀代の難曲として知られるのが『ラ・ヴァルス』である。

実は彼女は技巧派なのだ。
悪魔的に難しいとさえ言われるシマノフスキの曲も得意とするくらいなのだから、彼女の技巧はハンパではない。

息をすることさえも忘れるくらいに集中して聴いていた。
ケレン味なく明晰に弾いているのだが、曖昧な箇所がないからこそ、見えてくる情景がある。情緒的に流されない演奏だからこそ頽廃を表現しうる。理知的なアプローチと磨き抜かれた美音だからこそ描きうる恐ろしげなる世界。
ちなみにこの曲には低音を左拳で打鍵するところが何度かある。視覚的にも注目すべき曲なのだ。

『大ポロネーズ』にしても単に超絶技巧曲として弾くのではなく、情趣豊かな深みを感じさせる演奏に仕上げていた。

冒頭のノクターンとアンダンテはしっとりと抒情性豊かに聴かせる演奏。

たぬ〜は大好きな『古風なメヌエット』を聴けたのが嬉しかったようだ。
チャーミングな曲だけど、これだって尋常な曲じゃないよな。ラヴェルってホントに凄いと思う。

『亡き王女』はいつもよりも力強く感じた、というのはたぬ〜の感想。

アンコールは久々に『雨だれ』。
彼女の「ビターなショパン」がよくわかる曲だ。正確なタイム感覚と迫力のある低音ゆえに、音のレンジと表現の振幅が大きく、凄みのある演奏になっているのだ。
アンコールだからといってクールダウンとは限らない。

オープニングとアンコールを変ニ長調で合わせたのは偶然か?
彼女のことだから意図的なのかもしれない。
そうした深読みをさせてくれるのもおもしろいところ。

彼女はいつだってドキドキワクワクさせてくれるのだ。
追いかけるのにそれ以上の理由が必要だろうか。
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