Hakujuホールの新シリーズ「Hakuju サロン・コンサート」。
記念すべき初回に白羽の矢が立ったのは東京六人組。
ソロ奏者と在京オケの首席奏者が集まった実力派ユニット。東京六人組という素っ気ないようでいながら、フランス六人組を意識したようなユニット名に自信のほどがうかがえる。
奏者が邸宅に招くような雰囲気のコンサートということで、おもてなしとしてお菓子が配られた。
六人組にちなんで六花亭のチョコレート。
プログラムを見て驚いた。
また新曲があるではないか!
上野由恵:フルート、ピッコロ
荒絵理子:オーボエ
金子平:クラリネット
福士マリ子:ファゴット
福川伸陽:ホルン
三浦友理枝:ピアノ
01.プーランク:六重奏曲 FP100
02.ラヴェル(磯部周平/編):亡き王女のためのパヴァーヌ
03.デュカス(浦壁信二/編):魔法使いの弟子
<休憩>
04.シューマン(パターソン/編):ピアノ五重奏曲 変ホ長調 Op.44
<アンコール>
05.ブラームス(岩岡一志/編):ハンガリー舞曲集 第5番
プーランクの六重奏曲はホントにいい曲。
大好きな曲を大好きな演奏家たちで聴ける歓び。こんなに贅沢なことはない。
録音でも実演でもいろいろな演奏を聴いてきたが、いまや六人組が自分にとってのスタンダード。
『亡き王女のためのパヴァーヌ』もさり気ないようで奥深い。
各奏者の音色の美しさが際立つ。
たとえば友理枝ちゃんがソロで弾くパヴァーヌは哀しみを表に出さない凛とした佇まいが魅力的なのだが、それに共通するカラーを皆が持っているようだ。
『魔法使いの弟子』は楽しい。
相当な超絶技巧を要求されているのだと思うが、綻びさえ見せないのはさすが。
特筆すべきは由恵ちゃんのピッコロ。彼女のピッコロは音が尖らずに滑らか。それゆえ耳に刺さらない。稀有なピッコロの名手と言えよう。
聴くたびに改めて思うのはマリマリの凄さだ。
メロディーを奏でるときは歌心たっぷりだし、ボトムを支えるときはブイブイ言わせて曲をドライヴしている感じ。友理枝ちゃんの低音との相性もいい。
ファゴットって重要な楽器なんだなあといつも思う。
まあ、六人組は六人とも凄いんだけどね。
後半は新曲。
シューマンの名作ピアノ五重奏の六重奏版。
パターソンという人の編曲をベースに彼ら自身で相当いじったらしい。そんなところにも気合を感じる。
その甲斐あってか、もともとこの編成のための曲だったように聞こえた。
4楽章一気に聴かせる勢いが素晴らしい。
ロマン派の代表選手シューマンの面目躍如。いい演奏だった。
デビューから5年目。
まだまだ勢いがある。
みんなが目立つし、だれか一人が突出しているということもない。
だからどこを見ていいのか困る。何度聴いても飽きない理由のひとつであろう。
さて、来月からレコーディングに入るという。
まだまだその勢いは衰えそうにない。
Kalafinaが解散しても、BABYMETALが新体制になっても、悲しむな。
そう、オレたちには東京六人組がいる。
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