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2016年07月25日15:19

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釋超空のうた 66

わが庭のやつでの広葉 ゆすりたち。
      さやかに こゝを風の過ぎゆく 』
***
父が病死し、その後、母も病死して、もう何年たつのだろう。

わたしは父の居ない母宅に六年寝泊りした。

その母宅には、"やつで"が植えてあった。丈夫な植物で何の手入れをしなくても、つやつやした葉を茂らしていた。

母宅には、いろいろな木々が植えてあった。

母の死後、幸いにも母宅を購入してくれる人が現れた。

しかし其の人は家ではなく土地が欲しかった。

その土地を売却後、しばらく私は其処を訪れなかった。

何年か後、其処をたまたま通ったら、家は無く、庭にあった木々も全て処分されていた。車の駐車用として平地にされていた。

***
あの"やつで"も無くなっていた。

わたしは、亡くなるということは、こういうことだなと思った。


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