なんだか彼女に会うのも久しぶりな感じがする。
ひと月半も経っていないのだが…。
まあ、その間こちらはいろいろあったからな。
というわけで今日はピアニスト三浦友理枝のリサイタル。
銀座のYAMAHAなのだが7階のホールではなく6階のサロン。
浜松国際ピアノアカデミー第20回開催記念コンサートの一環。
著名な教授陣による公開レッスンにレクチャーコンサートを主体にした10日間くらいの講座とのこと。音楽監督はあの中村紘子さん。
来年の3月の開催で20回を迎え、それを記念しての修了生による記念コンサート。
で、今日はお馴染みの三浦友理枝嬢。彼女は第2回(15歳)と第6回(19歳)に参加したのだそうだ。
数多い修了生の中から音楽監督直々にお呼びがかかったということだから名誉なことであろう。
01.グラナドス:アンダルーサ
02.ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
03.ラヴェル:悲しい鳥たち(組曲『鏡』より)
04.ラヴェル:古風なメヌエット
05.ドビュッシー:月の光
06.ドビュッシー:喜びの島
<休憩>
07.シマノフスキ:メトープ Op.29
08.ショパン:スケルツォ 第3番 嬰ハ短調 Op.39
09.ショパン:スケルツォ 第4番 ホ長調 Op.54
<アンコール>
10.ショパン:ノクターン 第2番 変ホ長調 Op.9-2
ラヴェルは来月の全曲演奏会2回目の予告編みたいなものか。
『古風なメヌエット』が久々で嬉しい。
ほとんど知られていないだろうシマノフスキの『メトープ』もこれで3回目。
『セイレーンの島』『カリプソ』『ナウシカー』というギリシャ神話(というかホメロスの『オデュッセイア』)に出てくる女性をテーマにした曲から成る組曲。ストーリーを描いたというより、それぞれの女性の印象や情景を描いたものであろう。超絶技巧を要求される恐ろしいほどの難曲でもある。
彼女はシマノフスキの曲をよく弾いてくれる。
それは私としても嬉しいことではあるし、彼女のような人気ピアニストがこうした日本ではあまり知られていない作曲家の曲を積極的に取り上げることはとても意味のあることだと思う。
さらに『メトープ』で疲弊しているだろうに、スケルツォを2曲、それも4曲のうちのより難しい後半の曲を…。激しさと切ないほどの美しさとのコントラストが見事。
ピアノはYAMAHAのCFX。
100人も入らないような小さなスペースで、ステージはなく、客席と同じ高さにピアノがある。ちょうど座った頭の高さが、ピアノの蓋が開いた高さと同じくらい。
そのせいかピアノの音がダイレクトに伝わってくる。直接体に音がぶつかってくる感じといえばいいだろうか。これはホールで聴くのとは全く異なる体験で、迫力もすごいし繊細さもより強調され、その音を浴びているという感覚は素晴らしいものだった。
彼女の演奏が素晴らしいのは今さら言うまでもないが(もうさんざん聴いているが彼女の冴えない演奏というのを聴いたことがない)、今回はそうした聴こえ方もあってとても良いリサイタルだった。
アンコールではアカデミーの思い出話を紹介してくれた。
いろいろ悩んでいるときに参加した19歳のとき、中村紘子さんに直接かけてもらった「心配している」という旨の言葉が転機になったのだそうだ。
そのときのことを思い出しながら弾いていたのか、ノクターンがいつもよりも情感たっぷりに聴こえるような気がした。
そういえば、中村紘子さんは病気療養中である。
一日も早いご快復をお祈りする。
さて、友理枝ちゃんは今は八面六臂の大活躍。
ソロはもちろんのこと、ホルンの福川くんとのデュオも好調(アルバム制作の予定あり)。さらに管楽奏者の面々と東京六人組というアンサンブルも結成。すでにアルバムのレコーディングも終え、デビュー・コンサートの日程も決まっている。福川くんはもちろんのこと、フルートの上野由恵ちゃんも加わっている。
旬の若手が集まったスーパーグループだね。
そして11月に大阪でのソロ・リサイタルが決まった。
ショパンのスケルツォ全曲が中心のプログラム(ほかは未定)。
大阪かあ、、、1月に行けなかったからな。考えてみよう。
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