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2015年08月27日23:01

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彼女たちは歩み続ける

メンバーズ限定で通販されたBABYMETALの「新春キツネ祭り」の映像作品。
リリースから二週間近くが過ぎたのだが、今までに何回見たことか。何度見てもその度に新たな発見がある。映像作品はすでにいくつも出ていて、演目はほとんど変わらないのだが、それでも飽きることがない。もちろん新しいものの方がパフォーマンスのクオリティは高いが、古いものも捨て置くことはできない。彼女たちがいかに進化してきたかがわかる基準となるものだし、なによりそのころからパフォーマンスのレベルは高かったのだ。

私がBABYMETALにハマったのは1stアルバムが出たころだったから、ほとんどのレパートリーはすでに出揃っていた。それからおよそ1年半の間で発表された新曲は3曲のみである。いずれもシングルとしてリリースされていない。『Road of Resistance』は今年になってまず配信のみのリリースで、その後1stアルバムの海外盤にボーナストラックとして収められた。『あわだまフィーバー』は公式音源としては先に述べた「新春キツネ祭り」の映像作品のみである。そして6月の幕張で初演されたタイトル未定の新曲。
日本の音楽界で考えるならば極めて遅いペースと言えよう。

私はそれでいいと思う。

曲を乱発する必要はない。
新曲を待ちわびる思いは私にもある。
だとしてもCD(1stアルバムやライヴ盤)や映像作品を飽きることなく楽しめる。

ネット上では新曲が出ないことに対する憤りや、同じ曲ばかりで飽きるといった意見も少なくない。
シングルを乱発する日本の音楽界に慣れていると確かにそうかもしれない。そうかもしれないが、飽きるというのはちょっと違うように思うのだ。

これは音楽に限らないが、いい作品は何度でも鑑賞することができる。
BABYMETALの諸作はそういうものばかりだ。
いわゆる深読みのできる作品なのだ。
MOAMETALの好きなスルメのように噛めば噛むほど味の出る作品なのである。
それほどまでに彼女たち(もちろん神バンドも含めて)のパフォーマンスはすさまじい。

飽きるなどというのは表面的なところしか見ていないに過ぎないだろう、と言いたくなる。
いや、今の世の中はそういう流れが主流なのだろう。
そういう点ではベビメタは時代に逆行している戦略を打ち出しているかもしれない。
ゆったりしたサイクルで完成度の高いコンテンツを出す。
メタルとカワイイの融合というレジスタンスばかりに目が行きがちだが、音楽業界に対してもレジスタンスを実行しているのではないか、そんな気がしてきた。

待つのも楽しいではないか。
スレイヤーの新作なんて6年も待たされているんだよ。
それに比べりゃ短いじゃないか。

で、先日「新春キツネ祭り」のライヴCDがメンバーズ限定でリリースされることになった。
完全受注生産ということらしい。
すでにBlu-rayとして出ているのにCDを買うヤツはいるのか、というといるんだなこれが。CDはWalkmanに入れて持ち出すことができるからね。それに映像作品とはマスタリングやミキシングも違うだろう。BABYMETALの場合視覚的な要素が大きいのは確かだが、音だけでも十分に楽しめる。神バンドの演奏に注目するならむしろCDの方がいいかもしれない。
もう仕方がないのだ。BABYMETALの出すものは全て手に入れるしかない。

そしてレディング&リーズ・フェスを前にして来年の4月2日にロンドンのウェンブリー・アリーナで単独ライヴが開催されることが発表された。
次にロンドンでやるときにはそこだろうと想像はしていたが、実際にそのニュースを聞くと驚きを禁じえない。とうとうそこまで来たのかという感じだ。
1万2千人ほどを収容でき、たくさんの大物がライヴを行なってきた。いわばロックの殿堂と言ってもいいくらいのところである。そのステージに日本の十代の少女たちが立つのである。

そして何よりも嬉しいのは来年もBABYMETALが存在するということなのだ。
まだまだ夢を見させてくれる。
彼女たちの視線の先にはどんな光景が広がっているのだろうか。
そんなことを考えながらBABYMETALを追い続けよう。
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