先週CDショップ大賞の発表があった。
ご存じのとおり、BABYMETALの1stアルバムが大賞を受賞した。
これはショップの店員さんの投票によって選ばれたもので、優れたアルバムというより、みんなに聴いてほしいアルバムということである。
ほかのいろいろな賞と異なり営業的・政治的なものとは無縁の賞と言えそうなので、もしかしたらいちばん価値のあるものなのかもしれない。
このアルバム、通常盤は2160円という新譜としてはかなり安い値段設定になっている(写真左)。
ほとんどが既発曲で新曲が3曲しかないということもあったのかもしれないが、それでも良心的な値段だと思う。その新曲がYouTubeで世界をアッと言わせた『ギミチョコ!!』、YUIMETALとMOAMETALの可愛さ炸裂の衝撃のナンセンスソング『4の歌』、SU-METALの圧倒的歌唱力をフィーチャーしたリズム処理がプログレっぽい『悪夢の輪舞曲』とあっては古くからのファンも納得だったのではないか。
ちなみに、2013年のサマソニでのライヴとそれまでのシングル曲のMVを収録したDVD付きの限定盤はプレミアが付いている(写真中央)。
もちろん私が持っているのは限定盤である。さらに海外ツアーを記念してジャケットを替えて再生産された盤も持っている(写真右)。こちらは未開封なので価値があるかも。
先々週くらいだったか、さくら学院がNHKのミュージックジャパン(MJ)に出演していた。
さくら学院とはBABYMETALの母体となったアイドル・グループというかアイドル養成所である。義務教育が終わると卒業を義務付けられ、今年YUIとMOAを含めた四人が卒業する。披露したのは『仰げば尊し』さくら学院バージョン。途中からダンス・ミュージックになるのだが、さすがにYUIとMOAはキレが違う。止めるところはピタリと止め、動きがダイナミックで、さすが世界を唸らせた二人だなあと思う。
さて、そのBABYMETALの今年最初のというかまだ今年唯一のライヴ「新春キツネ祭り」がWOWOWにて放映された。
当初『新曲(通称:あわあわ)』と『紅月』がカットされることは伝わっていた。『あわあわ』は公式音源が出ていないので予想通りだが、『紅月』は意外だった。SUの歌唱力が最もよくわかる人気曲なだけに不思議だったのだが、当日SUの音程がやや不安定に感じられていたので、そのせいなのかもしれないと思っていた。ところがカットされたのはそれだけでなく、『おねだり大作戦』『Catch me if you can』『ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト』の3曲もカットされてしまったそうだ。しかも放映された曲でも短く編集されていたものもあるらしい。
さらに途中でインタビューが挿入され、サマソニのライヴのダイジェストが流れたのだそうだ。露出が少ない彼女たちゆえにインタビューは好意的に迎えられていたようだ。サマソニは昨年のではなく一昨年というから、アルバムの初回限定盤に付属していたDVDと同じものなのかもしれない。
まあ、いろいろ批判はあるものの、最後の『Road of Resistance(略してRoR)』をノーカットで見られたことで満足度は高かったようだ。
アンコールの最後に披露された『RoR』は確かにその日最高のクライマックスの瞬間だった。それまで曲に関しては賛否両論があったのだが、否定派を黙り込ませるような圧倒的なカッコよさだった。2万人のシンガロングは本当に熱かったし、映像で見てもその異様な空気感は伝わったのではないだろうか。
2万人の観客というのは確かに凄いのだが、言い方を換えれば、あの『RoR』は2万人しか体験できなかったということでもあるのだ。
いずれ映像作品としてリリースされることを期待したい。
5月に昨年のロンドン公演の映像がリリースされるので、早くて夏、おそらく秋くらいだろうか。
夏以降の予定が発表されていないので、はたして国内ツアーが行なわれるのか、ということも気になる。
「新春キツネ祭り」以降BABYMETALは活動を休止している。YUIとMOAがさくら学院に専念(現実世界でも進学)ということもあって、BABYMETALとしてはSUがCDショップ大賞の表彰式に姿を見せたのみである。
この露出の少なさもなんだか良い。嘆く声も多いが、私はむしろ孤高を行くアーティストっぽくて好ましく感じる。
YUIとMOAは卒業を控えてさくら学院での露出は増えている。さくら学院とBABYMETALでは彼女たちは別人のようだ。キツネ様のお告げにより可愛らしい少女がダークヒロインへと変身するということを信じてしまいそうになる。これもひとつのマジックなのではないか。(ことにYUIの変貌ぶりには唖然とする)
さくら学院を卒業した後、YUIもMOAもSUのように露出が少なくなるのだろうか。しばらくはそうかもしれない。
もしかしたらBABYMETALは年齢的なものよりもYUIとMOAがそれぞれ別にやりたいことができて解散するのではないか、などということも思う。うまくBABYMETALと両立できることを願うのみだが、BABYMETALが長くは続かないかもしれないということは覚悟している。
いずれにしても「Only The Fox God Knows」、キツネ様のみぞ知る、といったところであろう。
儚く散るがゆえに桜は美しい。
さりとて散らずにいることを願うのもまた人情と言えよう。
なんにせよ、BABYMETALが21世紀の伝説となる日は近い。
ホントか?
ログインしてコメントを確認・投稿する