mixiユーザー(id:3696995)

2015年02月18日22:33

447 view

ネギ持って踊る?

一生懸命やってればいいってものではない。
評価されるのはその結果できたものなのである。どれだけ努力したか、などというのは関係ない。
とはいえ、逆境に立ち向かう姿を見れば応援したくなるのも人情である。

不運というか、不遇というか、そういうものに次々と見舞われる人というのはいるものである。

先日新潟にAKBグループとしてNGT48を作るというニュースが流れた。
そのことに関しては感慨もへったくれもないのだが、ああ可哀想にまた試練に見舞われるのか、と思った。
もちろん試練に見舞われるのはAKBやNGTではない。

新潟にはNegiccoというアイドル・グループがいる。
いわゆるご当地アイドル(あるいはローカル・アイドル)である。
結成が2003年というから、もう10年以上も活動を続けていることになる。実はこのNegiccoが苦労人なのだ。
たとえば、同じ時期にローカル・アイドルとして活動していたグループには、広島から全国区となり、現在は海外にまで活動場所を広げているPerfumeがいる。
そのPerfumeと比べるとNegiccoの認知度は恐ろしく低い。
もともとは新潟のネギをPRするために、オーディションによって集められた4人により、期間限定で結成された。それゆえネギッコなのである。ネギを持って踊るのだ。わかりやすいと言えばわかりやすいが、永続的な活動なんかさらさら考えていなかったというネーミングだ。
しかしせっかく結成したのだからすぐに解散するのはもったいないということで、ネギのPRをしながらの活動が続く。いくつかのシングルを出し、ローカルのコンピレーション・アルバムにも参加するなど、まあボチボチという活動が続く。出演の多くが商店街の急造ステージだったというのはローカル・アイドルにはありがちなことだったかもしれない。
当初4人だったのだが途中で1人脱退し、補充したもののこれまたすぐに脱退し、結局3人体制となる。
やがて所属していたスクールが消滅し、活動のバックアップを失い途方に暮れているところに地元の小さな事務所に拾われた。
その後大手スポンサー主催によるローカル・アイドル勝ち抜き戦(だったかな?)に出場し、紆余曲折を経て優勝。しかしスポンサーの経営状況悪化のため、優勝者に与えられるはずだったメジャー・デビューと賞金はどちらも有耶無耶のうちになくなってしまった。最後のチャンス、と退路を断って臨み見事優勝したにもかかわらず、結局何も変わらなかった。不運である。まるで見えざる者にイジメられているかのようだ。
普通はここで解散する。いや、もう何回も解散するチャンス(?)はあった。本人たちも、もう続けられない、やめよう、と思ったことが何度もあったらしい。そりゃそうだろう、と思う。
このころは振付師もいなかったため、自分たちで全て考えていたという。おそらくCDだってほとんどセルフ・プロデュースに近いものだったのだろう。
しかし、がんばっていれば報われるのか、神様が悪戯心を出しただけなのか、タワーレコードが創設したレーベルに拾われる。
まずそれまでのシングルを集めたベスト盤を出し、2013年に10年目にして初のオリジナル・アルバムをリリースする。さらに昨年末リリースのシングル『光のシュプール』はオリコン5位を記録した。このMVはフィンランドで撮影したという。そして先月には2枚目のアルバム『Rice & Snow』をリリースした。
ハエがたかっているゴミ箱の横で着替えたとか、照明がなかったのでスタッフの車のライトを使ったとか、そんな不幸話からすると大いなる出世である。
しかし、新潟といえばNegiccoだったのにAKBグループが乗り込んでくるわけだ。

Negicco潰しか?
いや、Negiccoなどヤツらの眼中にはないに違いない。
実際のところNegiccoも全国区になってきているのだから、「Negicco vs NGT」とはならないようにも思う。

まあ、Negiccoは根性の入り方が違うだろう。
だてに逆境を克服してきたわけではあるまい。
実は私はNegiccoのことはずいぶん前から知っていた。ネットで偶然映像を見たのだろう。ネギを持って踊る姿が強烈だった。CD出ているなら聴いてみようかと思ったもののアルバムはまだ出ていなかった。シングルはよほどのことがないと買わないので、そのままになってしまったのだが、デビューして長いのにアルバムがないというのはどういうことかと思ったものである。

2ndアルバム『Rice & Snow』を聴いてみた。
楽曲はオーソドックスなガールズ・ポップでコミカルな曲もある。
意外なことにと言っては失礼だが、レンジは狭いが高音・中音・低音と分かれていて、きちっとハーモニーも聴かせる。芸歴が長いということもあるだろうが、ちゃんとした音楽を届けようという心意気が感じられる。

応援したくなるじゃないか。
そんなつもりでCDを買うのも悪くない。
AKBグループなんかに負けるなよ、というエールを込めて。
決してアイドル・エリートではないNegiccoは不運や冷遇にも負けず倒れずに立ち続けた。その結果ようやく全国で知られるようになってきた。夢は武道館に立つことだという。まだまだやる気満々らしい。

いい音楽を届けてくれるならアイドルだろうがなんだろうがどうでもいい。
Negiccoのことは陰ながら応援する。陰ながらだけど。
3 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2015年02月>
日 月 火 水 木 金 土
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728