ももクロとKISSのコラボによる新曲が話題性以上のものにならなかったのは残念である。
難しいものである。
アイドルとへヴィ・ロックの異種格闘技戦みたいなものなのだから、お互いに歩み寄るのではなく、自分たちの得意なものでガチで勝負しても良かったのではないかと思う。そうでなければハイブリッドなものは生まれまい。
ただね、ももクロはがんばったのだと思う。KISSだって手を抜いたわけではあるまい。
問題は制作者側なのだろう。
後世に残るようなものを作ろうという意識があったのかどうか。
なんとなく作り手の愛が感じられないんだよね。
アイドル+へヴィ・サウンドというのがトレンドになるかという期待もあったのだが、これがどう影響するだろうか。
一方BABYMETALは「新春キツネ祭り」を成功させてお休み中。
5月のワールドツアーまでは表立った活動はなさそうだ。YUIMETALとMOAMETALが卒業と進学を控えているわけだから、当然とも言えるだろう。
さて、昨日から新曲『Road of Resistance』のネット配信が始まった。ライヴCDを買った人はすでに特典でダウンロード済みだろうが、昨日からは一般配信が始まったのだ(もちろん費用はかかる)。
この曲が賛否両論を巻き起こしている。
典型的なスピードメタルの体裁を取っていることでアイドル・ファンの評判が悪いようだ。そう、この曲にはカワイイの要素が希薄なのである。カワイイよりはむしろカッコいいを前面に出しているとも言える。
私はいいと思う。
このあたりでベビメタ・アンセムになるようなものが必要だったのだろう。シンガロングできる部分もきっちりとあって、ライヴでは間違いなく盛り上がる(実際キツネ祭りでは盛り上がった)。あざといくらいに計算して作られている。つまりアイドル・ファンがこれで離れてしまうかもしれないということも織り込み済みだったのだろう。
BABYMETALにとってこの曲は必要だった。なぜならこれは自分たちを受け入れてくれた海外のファンに対する返答だと思うからだ。
そしてまだライヴのみでの披露だが、カワイイ路線の新曲もきっちり用意されている。その揺れ幅が彼女たちの魅力であり、その振幅の大きさが論争を巻き起こす。
BABYMETALは新曲を量産するタイプではない。少なくとも短いスパンでシングルを出すということはしないようだ。
私はそれでいいと思う。新曲を待ち望む思いはあるが、大量生産大量消費に逆行するようなアプローチは興味深い。すぐに飽きられてしまう風潮の中でその戦略が功を奏するのかどうか、音楽業界の将来を占う重要な一石となりそうだ。
なにはともあれ、BABYMETALのおかげで久々にアイアン・メイデンやメタリカ、さらに本当にしばらくぶりにカンニバル・コープスを聴いた。
ももクロのおかげで久々にKISSを聴いた。
こういうことがあるというのも悪くない。
ログインしてコメントを確認・投稿する