さて、今年も残すところ今日を含めて二日。
蛇のマフラーをかなぐり捨てて、馬のたてがみをひっつかんでその背に乗ろうとしているところだろうか。
というわけで2013年を総括してみるか。
コンサートやライヴは77本。月平均6本強というところか。
まあ、こんなもんだろう。
いちばん聴いた演奏家については先日集計した通り。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1918641997&owner_id=3696995
初めましては、ヒラリー・ハーン(vn)、マグダレナ・コジェナー(ms)、福川伸陽(hr)、金子亜未(ob)、アンサンブル・アンテルコンタンポランといったところか。B→C組での初めましては、米本響子(vn)、原麻理子(va)、太田真紀(sop)、田中香織(cl)。
クラシック以外での初めましては、Kalafina、ハルカトミユキ、チャラン・ポ・ランタン。
三浦友理枝(pf)、上野由恵(fl)、アウラといった馴染みの連中は相変わらず充実した演奏を聴かせてくれた。
ほかに強く印象に残っているものとしては、アレクサンドル・メルニコフ(pf)のリサイタル、イザベル・ファウスト(vn)のバッハ無伴奏全曲演奏会、アリーナ・イブラギモヴァ(vn)&セドリック・ティベルギアン(pf)によるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会、ピエタリ・インキネン&日本フィルによるシベリウスの交響曲ツィクルス、ユジャ・ワン(pf)のリサイタル、リーズ・ドゥ・ラ・サール(pf)のシリーズ完結となるリサイタル、プーランク没後50周年記念特別コンサート、などなど。
B→Cでは先に記したほかに菊地洋子(pf)と渡邊玲奈(fl)を聴いた。その中で原麻理子と太田真紀が出色の内容だった。
チャラン・ポ・ランタンはライヴでその実力が発揮されるユニットだった。
Kalafinaのライヴもかなりのものだった。ことにクリスマス・コンサートのように小さな編成での誤魔化しの効かないライヴでそのポテンシャルの高さを見せつけてくれた。
このふたつのユニットは機会があれば今後も聴き続けていきたいと思う。
ハルカトミユキは彼女たちの演奏は良いものの、バックの演奏の荒っぽさが気になった。
柴田淳はツアーの東京公演2本とライヴハウスツアーのビルボード東京で1本、都合3本聴いた。年間3本は最多かもしれない。変わらぬクオリティの高さ。もう長いこと聴き続けているが、これからも聴き続けていくことだろう。
WAWAWAWA、ホーザ・ホーシャといったお馴染みのユニットは変わらぬご機嫌な演奏を聴かせてくれた。
shezoo主宰のシニフィアン・シニフィエという現代音楽をカバーするユニットに出会えたのも収穫。
また、赤木りえ(fl)が中心となった木管五重奏でジャズをやってしまおうというユニットにも大きな可能性を感じた。
映像作品に凝った1年でもあった。
好きなバンドだったのに、映像を見てガッカリというのも少なからずあったのは残念だったが…。
今世紀に入ってもまだ活動しているバンドとしては、イエス、スティクス、バッド・カンパニーが思いのほかよかった。老いてなお盛ん、という表現がピッタリだ。年を重ねた衰えというものを感じさせないのが凄い。
ほかにもザ・フーが偉大なバンドだということを再認識。
終盤は水樹奈々、茅原実里、堀江由衣といった声優兼歌手にはまった。声で表現するということに長けているということもあるのだろうが、彼女たちは歌が上手い。ことに水樹奈々と茅原実里はライヴでこそ栄える歌唱力を持っている。堀江由衣はライヴがストーリー仕立てになっているのが楽しい。
きっかけは何気なく水樹奈々の映像作品を手に取ってしまったこと。それが悪魔の誘いであることを知る由もなく…。
声優ではないが、Kalafina、藍井エイル、中川翔子もアニメ関連と言えなくもない。
さて、美術界に目を転じると、おもしろそうな展覧会はいくつもあったのだが、実際に足を運んだものは少なかった。
印象に残っているのはラファエロ展(国立西洋美術館)。500年目の初来日となる名作『大公の聖母』を観られただけでも十分意味があった。
あとは絵本作家のレオ・レオニ展(Bunkamura)も充実していた。中に絵本を読めるコーナーがあって、そうした点も含めていい企画だった。
あとは、エル・グレコ展(東京都美術館)、フランシス・ベーコン展(東京国立近代美術館)、ターナー展(東京都美術館)が充実していた。
角川文庫の横溝正史作品の表紙を飾った杉本一文、その表紙絵のジークレー版画展がスパンアートギャラリーで開催されていた。
ジークレーというと絵画商法と結び付けて考えられがちだが、きちんと作者が携わりエディションナンバーが振られたものは版画作品として扱っていいように思う。今回は50部という少数の作成。1枚\10,000というから、非常に好意的な値段と言える。欲しかったのはたくさんあるが、いちばん欲しかったのは『本陣殺人事件』。しかし、単独ではすでに完売で、セットならまだあるとのことだった。セットというのは1シリーズ13点で\100,000という、よく考えてみればお得なのであった。
杉本一文氏、想像していたのと違って、気さくなオッサンで、そういうのも大きく働いたと思う。「額に入れるのもいいけど、クリアファイルに入れるのがいいと思うよ」なんて飾らないことを言う。
本当に凄い人っていうのは偉そうな態度を取らないんだよね。
銀座の松坂屋周辺の再開発により、ヴァニラ画廊が6月に六丁目から八丁目に移転した。
今回も古いビルだが、アヤシイ雰囲気には欠ける。しかし、ヴァニラ画廊自体はアヤシイままである。
今年は本をあまり読まなかった。
その中で綿矢りさの作品と出会えたのは収穫。一気に読み漁った。共感できることばかりではなく、むしろ共感できないところも多いのだが、その感覚の違いがおもしろい。読みながらツッコミを入れられるおもしろさと言おうか。
その綿矢りさと辻村深月のサイン会に参加。(辻村深月は昨年に続いて二度目)
どちらも気さくで真摯な対応で好感度が高い。
綿矢りさは初めてだったので、感じの悪いオンナだったら本全部捨ててやろう、思っていたのだが、大事に取っておきます。
というわけで今年ものほほんと過ごしてしまった。
いつもの年とたいして変わりないが、変わりないことこそが穏やかであると言うべきなのだろう。
来年も慌てず騒がず飄々と生きていきたいと思うのであった。
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