現在渋谷のBunkamuraギャラリーにて「『Anothe』へのオマージュ 眼球と少女たち」という企画展が開催されている。
本格派推理作家の綾辻行人のホラー小説『Another』にちなんだ展示会で、注目の作家がたくさん出展するので観に行きたいと思っている。だったら本を読んでおきたい。というわけで読んでみた。
これはおもしろい。
綾辻行人というと「館」シリーズの本格謎解きもので知られていて、私もこのシリーズのファンである。読者を騙すという点では天下一品のトリックメーカーで、やられた感をたっぷり味わわせてくれる信頼度の高い作家である。
ホラー・サスペンス系も評判が高く、『Another』もその路線。
母の実家に身を寄せ夜見山北中学校に転入してきた榊原恒一は、何ものかに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。クラスで孤立した眼帯の少女見崎鳴(みさき・めい)に惹かれる恒一だが、いっそう謎は深まるばかり。そして次から次へとクラスの関係者が死亡する。
簡単にあらすじを書くとこうだ。
ホラーものではあるが、謎解きの要素はたっぷりある。しかも、この作者らしいトリックが仕掛けられている。この謎のキーになる重要人物が誰なのかは下巻に入ったあたりでわかるのだが、さらにもう一捻りあったとは油断していた。
さすがである。
ヒロインとも言うべき謎めいた見崎鳴も魅力的だ。
アニメや映画にもなっているのだが、映像であのトリックをどう処理しているのだろうと気になって仕方がない。なので、まずは原作を読むことをオススメする。
ちなみに綾辻行人の奥さんは十二国記シリーズで知られる小野不由美である。
また、先だって直木賞を受賞した辻村深月の「辻」は綾辻から取られている。
そういえば、今日は芥川賞と直木賞の授賞式だったね。
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