日曜のNHKのらららクラシックでキングス・シンガースがビートルズを歌っていた。
斬新なアレンジで遊び心もあっておもしろい。
こういう音楽もいいなあ、と思う。
あれ? 待てよ。
日本にもいるじゃないか。
ユニークな音楽を誇るユニットが。
XUXU。
しゅしゅ、と読む。
ご存じだろうか。
女声4声のアカペラ・ユニットである。
しゅしゅ語と呼ばれる独特のスキャットであらゆる音楽を歌い飛ばす。
主にジャズのフィールドで語られることが多いが、基本はノン・ジャンル、クロス・オーバーである。
クラシック系アカペラのアンサンブル・プラネタやアウラを手掛けたプロデューサー岸健二郎氏も一目置くほどのユニークな音楽性とアクロバティックな技巧を誇る。
そのXUXUにビートルズ・ナンバーを集めたアルバム『The B』というのがある。(写真左)
これが痛快。
アレンジもユニーク、パフォーマンスも最高。
シリアス路線から、しっとり系を経て、抱腹絶倒まで。
教会風あり、民謡風あり。
確たる技巧がなくてはできない音楽である。
ジャズ的に原曲を解体&再構成というアプローチ。
(キングス・シンガースほどストレートではない)
こういうのを受け付けない人もいるだろうが、そういう人は放っておこう。
収録曲は以下の通り。
01.Norwegian Woods
02.Come Together
03.Hey Jude
04.Let It Be
05.In My Life
06.For No One
07.Can't Buy My Love
08.Yesterday
09.Michelle
10.Ob-La-Di, Ob-La-Da
単なるカバーではない。ビートルズを素材にした創作と言ってもいい。
最後の『Ob-La-Di, Ob-La-Da』が最高! ひっくり返ること請け合い。
『Michelle』なんか古楽の教会音楽かと思ってしまう。
ショップでは扱いがなくなってしまっているようだが、XUXUのサイトから購入可能なようだ。
http://www.xuxu442.com/
そろそろビートルズ第2弾を期待したいところだ。
その際には『Fool On The Hill』や『Here, There And Everywhere』や『And I Love Her』あたりを歌ってほしい。
あるいは、カーペンターズ集なんかもいいかも。
あと、童謡や唱歌も上手いんだよね。もちろんこれらはフェイクはなし。真摯な歌。そういうアルバムがあってもいいと思う。
最新アルバム『XUXULassic』はクラシック集なのだそうだ。
XUXUのアルバムはどれもいいのだが、あえて私のお気に入りを挙げると、ジャズ・スタンダードを取り上げた『か・れ・は』(写真中央)と、いろいろな曲を取り上げた『ねえ、』(写真右)ということになる。
『ねえ、』のスコット・ジョプリン『エンターテイナー』が最高におもしろい。そしてシカゴの『素直になれなくて』は美しく聴かせる。
CDもいいが、やはり圧巻はライヴである。
今月18日(水)にオペラシティの近江楽堂でコンサートが開かれる。
PAを使わない完全生声ライヴとのこと。
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