四月は君の嘘
素敵なタイトルだと思う。
気にはなっていたのだが、普通裏に書いてあるあらすじもない。
なのでどんなストーリーか全くわからない。
マンガである。
表紙の絵はなかなかいい。
しかし、表紙や扉絵はいいのだが、本編は別人のようにダメということも多い。
なんとなく流行りのラブコメ的な雰囲気も感じられた。
なので二の足を踏んでいた。
ところが地元の最寄り駅の書店でキャンペーンをやっていた。
お試し版の小冊子もあって、中身を見ることができた。
数ページ見ただけで、これはいいかも、と感じた。
というわけで、刊行中の2巻までを買ってきた。
ピアノが弾けなくなった天才少年と天衣無縫のヴァイオリニストの少女。
そんな設定だ。
『のだめカンタービレ』以来トレンドになっているクラシックものである。
たまに出てくるデフォルメ・キャラはご愛敬だが、絵は丁寧だ。透明感がある。
ストーリー展開は早いのだが、なんとなく静謐な空気感が漂う。
のだめのようにクラシックをガッツリ掘り下げているというふうではないが、かといって物足りないという感じもしない。読後感がとてもいいのだ。
5月中旬に3巻が発売になるらしい。
作者の新川直司という人はまだ若い漫画家のようだ。
少なくともキャリアはそんなに長くないらしい。
最近お気に入りの作家である辻村深月の『冷たい校舎の時は止まる』をコミック化したのがこの人なのだそうだ。そうなると、この出会いも必然だったような気がする。
四月は君の嘘、作:新川直司、講談社
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