今日は休暇を取って、横浜美術館で開催中の松井冬子展にようやく行ってきた。
最近は会期末ギリギリになってから行くのがうちのトレンドになっているのか…?
日本画家松井冬子女史。この人は美人である。本当に美人なのだ。
その美女がああいった無残な絵を描く、そのギャップがまた凄い。
いちどきちんと観てみたいと思っていた。
彼女が描くのは朽ちていく肉体、この世のものではない存在。
無残で残酷で醜悪であるが、その実きわめて美しい。
極北の風景とも言える。
画面には怜悧な空気感と静寂な雰囲気が漂うが、何故かほの温かい温度感がある。この世とあの世とのギリギリのせめぎ合い。その緊張感が心地よい。
冷徹な視線で描いてはいるが、生物を構成する要素に対する畏敬の念と、それらに対する慈しみがある。だからこそグロテスクを超えた美しさがあるのだと思う。
『世界中の子と友達になれる』というタイトルは実はそれはありえないというパラドックスである。
思いのほか時間がかかった。
さほど混んでいるというふうではなかったが、ひとつひとつの作品をじっくり観ていたからだろう。それだけに目が疲れた。
なんにしても観ることができて良かったと思う。
ログインしてコメントを確認・投稿する