mixiユーザー(id:3696995)

2011年12月09日23:14

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We Will Rock You

このところ聴きたいCDがたくさん出ているのだが、ほとんど買えていない。
なんだか知らぬが資金難で汲々としているのだ。

そんな中で聴いたのがこれ。
1966カルテットの新譜。昨年のビートルズ集に続いて、今回はクイーンと来た。
ビートルズ来日の年を名前に冠したこのグループ、ビートルズ専門ユニットか、継続的な活動はありえるのか、という疑問に対して鮮やかな回答を用意してきた。

松浦梨沙(Matsuura, Risa):ヴァイオリン
花井悠希(Hanai, Yuki):ヴァイオリン
林はるか(Hayashi, Haruka):チェロ
長篠央子(Nagashino, Yoko):ピアノ

ヴィオラを欠き、ヴァイオリンが二挺という変則的なピアノ四重奏編成。

ビートルズ集のときも思ったのだが、このグループはおもしろい。
原曲の良さを損なうことなくアレンジした編曲者の仕事も見事だが、やはりそれを生かすも殺すも演奏者の腕である。楽譜の再現だけではおもしろい演奏にならないのは周知のとおり。クラシックの奏者がポピュラー系の音楽を演奏すると、得てしてスクエアでつまらないものになってしまう。
ところが、この1966カルテットは絶妙のグルーヴ感で聴かせる。タイム感覚は正確で、かつ自然なグルーヴが生まれている。

原曲の仕掛けなんかもきっちり再現できていて、彼女たちは一生懸命研究したんだろうなあ、と思うのと同時に、なんとも楽しげに演奏しているように感じられる。意外にチェロが活躍する場面が多い。また、転がるような音色のピアノの安定感がこのグループのキモのような気がする。

リード・トラックはアルバム・タイトルの『We Will Rock You』なのだろうが、なんとなくダークな迫力があり、お手軽に作られたものでないことを主張している。

それにしてもクイーンには素敵なメロディーが多い。
誤解を恐れずに言うなら、クイーンの音楽というのは「畸形のハードロック」だと思うのだ。
ロックのスキームからはずれたいびつな美しさこそが彼らの音楽の魅力だと思う。本人たちはいたってマトモな音楽を作っているつもりだったろうが、生み出されたものは全くマトモではなかった。それが個性だったのだ。
フレディ・マーキュリーという稀有な才能こそがクイーンを象徴していたとも言えるが、バンド・サウンドのキモはジョン・ディーコンのファンクっぽいベースだと確信している。

曲は3rdアルバム以降から満遍なく選ばれている。
ジャケットを模した2ndからは1曲も選ばれていないのは妙な話だが、組曲っぽい構成ゆえに単体の曲として取り上げるのは難しかったのかもしれない。

今回のアルバムは1966カルテットの可能性を十分示したものと言えよう。
ビートルズ集その2も企画されているようで、継続的な活動をしてくれるのは喜ばしい限りだ。
もちろんビートルズもいいのだが、ピンク・フロイドなんていうのもおもしろいのではないか、という気がする。

まだチケットがあるようだから、王子ホールのコンサートに行ってみようかな。。。
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