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2011年11月25日22:30

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奥村愛子と焼酎、昭和ノスタルジー

数日前、懐かしい名前を見かけた。
いや、名前はずっとチラホラ見かけていた。そのたびに「ああ、がんばっているんだなあ」と思っていた。

奥村愛子。

ご存じだろうか。
シンガーであり、ソングライターでもある。
ビッグバンドを従えた昭和歌謡テイスト。レトロだけど新しい。そういった音楽。
ちなみに、奥村愛というヴァイオリニストがいるが、もちろん全くの別人である。

一時期よく聴いたのだ。
ちょうど1stフルアルバムがリリースされた頃で、都内各所でインストアイベントを行なっていた。もう何年前になるのだろうか。調べてみたら、2005年だ。もう6年も前になるのか。
2ndアルバムを出す頃には昼メロの主題歌に抜擢されるなど、その活動は順風満帆と思われた。
それが突然の音楽活動休止宣言。
復帰してからはマイペースな活動をしているようだ。

インディーズから3rdアルバムを出してから5年、年明けに新しいアルバムがリリースされるという。さらにワンマン・ライヴも開催されるそうな。

元気なのは嬉しい。

先述のドタバタはメジャーレーベルとの訣別を意図したのだろうという気がしている。契約絡みという噂もあった。
彼女の歌はいい意味でアクが強い。世界観が独特なのだ。やはり昭和の香りがする。
とはいえ、声はパンチが効いていて、独特のハイトーンも持っていて、歌唱力もしっかりしている。
それまでのシングルを網羅した全編奥村愛子節全開の1stアルバム『万華鏡』に比べ、2nd『虹色ナミダ』はポップで当たりの柔らかい曲が増えた。もちろん奥村節全開の曲もあるのだが、全体としてはキレイにまとまってしまったという印象だ。いい意味でのザラついた感じが薄れてきたように思えたのだ。もちろん完成度は高いのだが。
ジャケットもそれまでのレトロなイラストから、彼女自身の写真に変わった。
そういえば売れっ子プロデューサーとのコラボレーションも話題になった。
メジャーで売るというのはそういうことかもしれないな、と思ったことを覚えている。

勝手な想像だが、彼女はそれを嫌ったのではないか。

それが証拠にメジャーの流通経路をなくした3rdアルバム『ラヴマッチ』は毒の散りばめられた快作に仕上がっていた。
もう何年も聴きに行っていないのだが、元気に音楽活動しているというだけで嬉しい。

実は私の中では奥村愛子は焼酎と紐付けられているのだ。
彼女を知ったのがちょうど焼酎に凝り始めた頃だったのだ。
新宿、汐留、池袋、銀座。
彼女はいろいろなところでレコ発イベントを行なった。出かけたついでに、デパ地下や専門店を覗いていろいろな焼酎をゲットしたのだ。
彼女の歌が妙に焼酎に合っていた。昭和ノスタルジーという感じか。レトロでオシャレ。

一年後のFM公開収録のステージではビッグバンドを従えてのライヴで、カッコよかったなあ。

久々に彼女の曲を聴いてみたら、やっぱり良いよ。
シンセサイザーも多少使われているが、ビッグバンドの音はド迫力。生のブラスはカッコいい。ジャズっぽい香りも漂う。
パンチの効いた彼女の声も個性的に響く。ノスタルジーとセンチメンタル。場末のネオンが似合うような曲もある。何故か切なくなるような曲も。乙女声で歌うような曲も。
バラードも上手く歌う。
昭和歌謡のカバー、たとえば『他人の関係』や『たそがれマイ・ラブ』なんかもはまっている。

年明けのアルバムが楽しみだ。馴染みのあるイラストのジャケットを見ただけでワクワクしてくる。久々に生の声を聴きたいなあ、なんてことも思う。

残念ながら彼女のCDは現在入手困難らしい。
写真左から、ミニアルバム『いっさいがっさい』、1stアルバム『万華鏡』、3rdアルバム『ラヴマッチ』。
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