4月以来のTrinite(トリニテ)のライヴ。場所は前回と同じ、渋谷の公園通りクラシックス。ここでライヴが行なわれるようになって行きやすくなった。
Triniteとはアウラのアレンジャーでもあるshezooさんのユニット。
編成がユニークである。
・shezoo:ピアノ
・壷井彰久:ヴァイオリン
・小森慶子:クラリネット、バス・クラリネット
・岡部洋一:パーカッション
ジャズ/フュージョンでもなく、クラシックでもなく、不思議な音楽である。
どこまでがスコアでどこまでがアドリブかよくわからない。
ベース・レスのせいもあって、浮遊感のあるアンサンブルだ。
常に進化と変容を続ける組曲といった感じか。
心地よさと、不安感と、曲調の変化によって聴き手の感情も動かされる。
静謐な音響の中に豊富なイメージが潜んでいる。映像を喚起する音楽と言えよう。
これも一種の室内楽。
ピアノは派手な活躍をするわけではないが、きっちりとフレームを固めているといった印象。ここでのshezooさんはピアニストである以前にディレクターであるのだろう。
馴染みの壷井さんのヴァイオリンもクールなリリシズムで聴かせる。音楽性の懐の深さに感心するばかりだ。
小森さんのクラリネットはどことなくもの悲しげな音色がする。バスクラの深い響きも魅力的。間近でバスクラを聴けるというだけでも貴重な機会と思う。
これまた馴染みの岡部さんのカラフルなパーカッション。音楽にグルーヴを与える重要な存在。
短い休憩を挟んでアンコール込みで二時間半。たっぷり聴き応えがあった。
どこか郷愁を誘うメロディー。
ここではないどこか。
過去なのか未来なのか。
次はどんな展開を見せてくれるのか、楽しみである。
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