調布の深大寺近くにある都立神代植物公園はもともと地元だったので馴染み深い場所である。子どものころは入園無料だった。学校の写生会などがあるとたいていそこだった。身近すぎてかえって疎遠になってしまったわけだ。
植物公園に行くようになったのは、昨年の2月の終わり頃だったか、大温室のヒスイカズラが見ごろというニュースを見たからだ。深大寺に美味い蕎麦屋を見つけたこともあったのと、やはり懐かしさも手伝って、その後よく行くようになった。
ヒスイカズラの見ごろは梅が咲き始めるくらいの頃で、ほかに咲いている花も少なく、園内はまだ閑散としている。初夏には華やかさを誇る広大なバラ園も荒涼とした雰囲気だ。バラはすっかり剪定されていて、これで本当に5月に咲くのだろうかと私のような素人は思ってしまうほど寒々とした風景だった。
今年、どうせだからなにかひとつをずっと写真にとって追いかけてみようと言い出したのはたぬ〜だったか。名前を見てもどんな花を付けるのかわからないので、完全に名前だけで決めた。
それが「うらら」である。
それから行くたびに写真を撮り続けた。
3月13日、剪定されていてこんな姿…。
4月3日、葉が出てきた。
4月10日、結構緑になってきた。
4月24日、鬱蒼としてきた。こうなると剪定された痛々しさはもうない。
このあたりに来ると、どんな花を咲かせるのか期待と不安が入り混じる。
ネットを見ればすぐにわかるのだろうが、敢えて封印。
5月1日、蕾ができている。
5月8日、花開く寸前かな…。
蕾を見ると赤系の花だということがわかる。
どぎつい色でなければいいのだが…。
5月21日、綺麗に花を咲かせていた。
可憐なピンクの花だった。匂いもほんのりと香るくらい。
元気のいい少女という感じだろうか。
ずっと見続けていると、情が移るというか、なんというか…。
うちのうららがいちばん綺麗だ、なんて思ってしまう。
四季咲きで、虫が付きにくく、育てやすい品種らしい。
植物公園のバラ・ウィークも今度の週末まで。天気が思わしくないようだが…。
ログインしてコメントを確認・投稿する