美味いカステラ屋を見つけた。
四谷の駅前の新宿通りを新宿方面に向かって5分も歩かないうちにその店はある。その店のある角の路地を入っていくと、美味いたい焼き屋の「わかば」がある。
「わかば」に行くと必然的に店の前を通ることになる。というわけで、和菓子屋があるのは知っていた。しかし、老舗っぽいと言えば聞こえはいいが、今にもつぶれそうな構えなのだ。
しばらく前まで手前のビルの建替え工事をしていて、行くたびに「とうとうつぶれたか」と失礼なことを思ったものである。
気になるなら入ってみようということで、入ってみたのが先月上旬。
カステラが看板らしい。
引き戸を開けて入ってみると、甘くいい香りがする。心がほっこりするような香りである。
で、カステラを購入。
有名ブランドのカステラのような美麗な見た目ではない。
よく言えば素朴である。ラップに包まれていて、手作り感たっぷりだ。
しかし、味は一級品だった。
しっかり甘いのだがイヤな味が残らない。生地もふわふわでしっとりしているのだが、きっちり重量感もある。卵をたくさん使っているのだろうなあという黄色も優しい色合い。甘いのにしつこくないので、かなりの量を食べてしまう。底に付いたザラメのジャリッとした食感もかえって効果的。
手作りの暖かみのあるカステラだ。
何度か買って食べているが、焼き方にも味にもブレがない。ギリギリの線を見切った職人の腕の冴えを感じる。当然のことながら添加物は使っていない。
「坂本屋」という。
調べてみると創業昭和30年だそうだ。結構な有名店らしい…。単にわれわれが知らなかっただけのようだ。
最近は「わかば」のたい焼きを食べて、「坂本屋」でカステラを買う、というのが定番コースになってしまった。
0.5斤という小さなサイズもあるので、気楽に買える。
近くにお出での際は是非。ちょっと遠回りをしてでも行く価値のある店だと思う。
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