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2011年03月26日23:10

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菫色の文法@ヴァニラ画廊

久々の銀座のヴァニラ画廊。そうは言っても三週間ぶりだから、久々ということもない。
その間に日本が変わってしまうような大災害があったゆえに長く感じてしまうのだろう。

今週から来週にかけては「菫(すみれ)色の文法vol.1 ルネ・ヴィヴィアンの寝室」と題された企画展が開催されている。(写真はDM)
世紀末から20世紀初頭にかけて生きたフランスの女流詩人ルネ・ヴィヴィアン(本名ポーリーヌ・メアリー・ターン)に因んだ企画で、9人の女流アーティストのコラボレーションとなっている。
32歳という若さで世を去ったルネ・ヴィヴィアンの象徴派ふうの詩は高く評価されるべきものである。「菫のミューズ」と呼ばれているのだが、むしろ「1900年のサッフォー」あるいは「ボードレールの娘」という通り名の方が有名なのかもしれない。
そう、レズビアンなのである。
彼女の詩作はそういう性向を抜きにしては語れないのかもしれないが、そうだとしても愛と死と孤独と絶望を見つめつつ紡がれた言葉には抗い難い魅力がある。
私はそうした世紀末的たたずまいにゲオルク・トラークルと通じるものを感じるのだ。
また、女流詩人としてはエミリー・ディキンソンと並び称されるべき存在と思う。

前置きが長くなってしまったが、そんな彼女をテーマにした気鋭の女流作家の競演。
いちばんの目的はマイミクにもなっていただいている森馨さんの球体関節人形である。生きているかのリアルな表情と、大胆なエロティシズムが魅力的なのだ。
やはり、すごいね。。。
圧倒的な存在感がある。どんな構図でもとにかく「美しい」のだ。人形もいろいろ見てきたが、森馨さんは数多い人形作家の中でも特別なひとりと言えるだろう。
いずれは一体欲しいな、なんて思ってはいるが、人形はコワイよな〜。それに乙女ワールドどころか少女地獄になっちゃうぞ、と。

浅野勝美さんの花をモチーフとした鉛筆画もとても印象的だ。細密なタッチと幻想的な雰囲気で魅了する。

ミストレス・ノールさんの装飾的なオブジェも記憶に残る。

蓄音機による音楽が終始流れていて、サロン的な雰囲気を醸し出していた。というにはちょっと混みすぎていたが…。もう少しゆっくり見たかったな。
蓄音機の音は暖かい。アナログのステレオ一式よりも暖かな音だ。
森馨さんが在廊していたのだが、混んでいて挨拶もできなかった…。

この前の地震でも画廊は全く問題なかったそうだ。棚から書籍が落ちたくらいで済んだらしい。作品が無事だったのは幸いだった。古いビルなのに頑丈なんだな。
逆にたまさんの絵を心配されてしまった。。。無事だと伝えられただけでも行った意味はあったか。

さて、銀座に出たからには、有楽町のバーデンバーデンでホフブロイハウス・ビールを飲まなくては…。
地震後もうちは休日は外食を続けている。やはり経済は回していかないとね。
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