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2010年08月04日22:44

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ドゥムキー

10月のせんくら(仙台クラシック・フェスティバル2010)にて、例のトリオが新しいレパートリーを披露するという。
例のトリオとは、くどいと言われそうだが、紹介しておくと、川久保賜紀(ヴァイオリン)、遠藤真理(チェロ)、三浦友理枝(ピアノ)という若手実力派が組んだピアノ・トリオである。気の利いた名前でも付けてくれれば言いやすいのだが、どうやらそのつもりはないらしい。名前を並べただけという素っ気なさが、かえって音楽一本で勝負という気概が感じられるとも言える。

難曲と言われるラヴェルのトリオでCDデビュー。
さらに今年のツアーではブラームスの3番が加わった。
ブラームスとはずいぶん渋いところを選んできたな、と思ったものである。いい意味で予想を裏切るところを選んでくる。
で、次はドヴォルザークの『ドゥムキー』と来た。
これはさらに意外な感じがする。ドゥムキーとはウクライナの民謡ドゥムカの複数形。つまり、スラブ系の色合いが強い曲だ。フランス音楽とはもちろん違うし、独墺正統派とも違う。
これは3人の音楽的キャパシティの広さを感じさせる選曲だと思う。3人が3人ともタダモノではないということだ。

『ドゥムキー』はドヴォルザークのピアノ・トリオとしては4番の番号を与えられている。しかし事実上6曲からなる舞曲集だ。いわゆるソナタではない。形式上のことはともかく、充実期の作品だけあって、美旋律満載の素敵な曲だ。舞曲集とはいっても、哀愁度が高い。ドヴォルザークは音楽史上有数のメロディーメイカーである。その才能がいかんなく発揮された作品で、個人的にはドヴォルザーク作品のベスト5に入ると思う。ではあとの4曲は何かというと難しいところだが、8番のシンフォニーとスターバト・マーテルは間違いなく入る。

久々に聴こうと思ったら、うちにはCDがなかった…。
よく聴いていたのはLPの頃だったようだ。ということはもう20年以上聴いていないということか…。
というわけで、早速CDをゲット。LPで持っていたスーク・トリオの演奏。

それにしても、彼女たちは本気だな。
着々とレパートリーを増やしている。マジで恒久的な活動をするつもりと見た。
常設のトリオは少ないから貴重な存在になるのではないか。もちろん常設は無理だろうから、年に一度でも二度でも集まってくれればいいと思う。
とにかく、ソロでもトリオでも彼女たちから目(と耳)が離せない。
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