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2010年05月08日22:41

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レンピッカ展@Bunkamura

Bunkamuraで「タマラ・ド・レンピッカ展」を観てきた。明日5月9日までだから、今回も会期ギリギリになってしまった。

タマラ・ド・レンピッカ、ポーランド生まれの女流画家。激動の20世紀を生きた奔放な女性。写真を見る限り、女優と見紛うばかりのとても綺麗な人だったようだ。自分を綺麗に見せる術を知っていたのだろう。

油彩画のほとんどが肖像画。明確な輪郭線と鮮やかな色彩。繊細さには欠けるものの、ダイナミックな迫力がある。スタイリッシュでソフィスティケイトされた人物画は当時のファッションの先端を行っていたのではないかという気がする。
大胆に原色を使用した色彩のインパクトは強烈だ。
技法的にはキュビズムの影響が大きいのではないかと思う。ことに背景により濃く感じられる。
ただ、彼女の作品の場合、技法云々はあまり意味のないことのような気がする。存在感たっぷりの人物像に圧倒されればいいのではないかと思う。たいていは意志力を感じさせる目をした気の強そうな女性だ。
感動するというのとは少し違うが、すごいパワーを感じるのは確かだ。ただ生命力に溢れているというのとは違うように感じる。人物なのだが、静物画のような印象と言えばいいだろうか。
写真を見ているような感覚に似ているかもしれない。

そんな中で娘のキゼットを描いた一連の作品が素敵だ。決して仲睦まじいとは言えない母娘だったのかもしれないが、やはり母としての眼差しが注がれているように思う。単なるモデルとして捉えていたとは思い難い暖かさがある。

写真は左から『初めて聖体を拝領する少女』、『ピンクの服を着たキゼット』、レンピッカの代表作『緑の服の女』である。いずれも娘のキゼットをモデルにしたものだ。同一人物とは思えない。『緑の服の女』を見る限り、娘もかなりの美女だったように思われる。確かにグリーン鮮やかさといい、意気揚々とした女性といい、思わず足を止めてしまう作品であるのは間違いない。それとは逆に、敬虔な祈りすら感じる『聖体拝領』の清楚さも非常に魅力的だ。

レンピッカはバイ・セクシュアルだったそうだ。男性とも女性とも情事を繰り返す。
夫の苦悩はいかばかりか、想像するだけでも気の毒だが、彼の生活不如意ぶりが彼女の才能を花開かせたのだとも言える。彼に生活力があれば、彼女も絵で身を立てようなどとは思わなかったかもしれない。そういう点ではレンピッカ芸術の立役者だったとも言えなくもない。でも、そういう役割はあまり嬉しくないかも。。。

余談だが、ジャック・ニコルソンやマドンナがレンピッカの作品のコレクターなのだそうだ。今回もジャック・ニコルソン所蔵作品が3点ほど出展されていた。

当時の先端を走っていた女性の展覧会ということもあってか、女性の割合が多かったように思う。
展覧会に出かけたのは久しぶりだ。
とりあえず、たぬ〜の調子は安定している。
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