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2026年10月24日22:15

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ザッツ管弦楽団@横浜みなとみらいホール

一度聴いて優秀だと感じたオケだと、どんなオケだろうというドキドキ感はないが、その代わり安心感がある。
今はアマオケのレベルも非常に高く、そんなオケがいくつもある。

田部井剛:指揮
ザッツ管弦楽団

01.ワーグナー:ニュルンベルクのマイスタージンガー 第1幕への前奏曲
<休憩>
02.マーラー:交響曲 第9番 ニ長調

このコンビは昨年初めて聴いた。
ブラームスの4番とストラヴィンスキーの『春の祭典』。特に事故がつきものの『春の祭典』が良かった。
今回はマーラーの9番ということで、早々に行くことを決めた。

ニュルンベルクのマイスタージンガー、オケの挨拶代わりとしては申し分のない曲。
祝祭的な雰囲気は薄く、内声部を強調した、どっしりとした演奏だった。
金管の華やかさを前面に出すことなく、シンフォニックな仕上がりだったと言えよう。

マーラーの9番は難曲である。
各パートは協奏曲のソロ・パートかと思うくらいの技巧を要求される。
それを今はアマオケが演奏する。しかもハイレベルで。

第1楽章の冒頭は今聴いても新しい。
この響きの向こうにベルクやヴェーベルンが見える。
この曲に関しては両翼配置にしてほしかったと思うが、まあそれは仕方ないか。
第1ヴァイオリンの優位性というものがすでになくなっているからだ。実演を見てみると、第2ヴァイオリンが曲をリードしている部分がかなりあることに気付く。

第1楽章終盤のフルートのソロ、第3楽章中間部のトランペット、等の聴かせどころが若干物足りない感はあったが、些細なことだと思わせるくらいに全体の印象は良い。各パートを際立たせるのではなく、オケ全体をひとつの音像として捉えているような演奏だったように思う。
確かに熱気をはらんだ良い演奏だった。

終楽章は緊張感と切々した情感に満ちていた。
弦の響きが美しい。絡むホルンも安定している。
コーダは弱音ながらむしろ力強く、意思力を感じる。
どんなに弱音でも聴き取ることができるのは実演ならではだ。
(ここはどんなに録音がよくても、再生させるのが困難な箇所だ)

指揮者がタクトを下ろしてからしばしの静寂。
そういう曲だとはいえ、とても良い間だった。

ちなみに、ハープで山宮るり子が賛助出演していた。
すでにCDを何枚も出しているプロのハーピストだ。
リサイタルを聴いてみたいと思っていたが、まさかこういう場で遭遇するとは思わなかった。
なんだか得した気分。
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