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2026年07月05日07:41

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三日市零『魔女の館の殺人』(ハーパーBOOKS+)を読みました

三日市零『魔女の館の殺人』(ハーパーBOOKS+)を読みました。
著者は、ミステリ作家なのですが、第21回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として『復讐は合法的に』で2023年にデビューしています。
本書を一言でいえば、脱出ゲームを共通の趣味とし、ルームシェアする大学生の友人2人が山奥の洋館でのリアルの脱出ゲーム中に遭遇した殺人事件の解決を目指すミステリ、ということになります。
主人公の男子大学生2人は明鳳大学理学部数学科の進藤理人と同じ大学の文学部哲学科の柏木詩文です。どちらも大学2年生です。進藤理人はいわゆる映像記憶の特技を持っています。大雑把に、進藤理人がワトソン役で、柏木詩文がホームズの役回りとなり、基本、進藤理人が1人称で視点を提供し、柏木詩文が謎解きをします。
7月の3連休に本書のタイトルと同じ「魔女の館の殺人」と銘打ったイベントに2人で参加します。場所は山奥の脱出ゲーム専用施設「夢幻館」というところですが、まあ、これはどうでもいいことです。ネットで見かけた謎解きクイズに答えて、この施設のプレオープン企画として、リアル脱出ゲームのイベントに2人が招待されます。
主人公の2人のほかにも何人か招待されています。別の大学の1年生で医学部生の女子大生、劇団の俳優、社会科の中学教員、システムエンジニア、スポーツジムのインストラクター、図書館司書、それに、半分運営サイドのライター兼カメラマンの参加者9人に加えて運営サイドの案内スタッフと調理スタッフの2人で合計11人が3連休の間施設に滞在します。
リアル脱出ゲームが始まり、外に出られないのはもちろん、電話も使えない状態になって、いきなり、運営サイドの案内スタッフが2日目の朝に殺害されて発見されます。さらに、他の参加者と接触を絶って部屋に閉じこもっていた中学教員も続いて殺害されます。
しかも、殺人事件以外に、当然ながら、制限時間以内に施設から脱出するための謎が10問出題されます。ただし、この謎は解けなくても、指定の時間が来れば解錠され出られるルールです。もちろん、この謎解きもかなり本格的です。ランク分けしてあって、小謎、中謎、大謎があったりします。巻末に回答とともに再録されています。
最後に、運営スタッフと参加者の2人が殺された殺人事件ですが、動機がエモいです。これくらいであれば、ネタバレではないと思います。

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