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2026年06月20日07:35

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高校時代の仲間のグリット peer grit の重要性を考える "Gritty Peers"

もう10年も前になりますが、アンジェラ・ダックワース『やり抜く力 GRIT』でも注目されたgritについて、高校生のころの仲間のグリット high school peers' grit がかなり長期の波及効果を持つとする研究成果が、"Gritty Peers" と題する学術論文で定量的に明らかにされています。
繰返しになりますが、いわゆる学力に近い概念の認知能力に対して、grittは非認知能力に属する能力であり、目標達成に向けて困難や挫折に負けず、努力を継続して最後までやり抜く力とされていて、冒頭に言及したダックワース女史の本によれば、Guts=度胸、Resilience=回復力、Initiative=自発性、Tenacity=執念の4要素で構成されると指摘しています。論文では、自分自身のグリット own grit とともに、仲間のグリット peer grit の重要性を National Longitudinal Study of Adolescent to Adult Health のデータを用いて、高校卒業15年後の長期的な成果にどのように影響しているかを分析しています。その結果、将来収入 future earnings を+4.2%増加させることを定量的に確認しています。
その要因を分析した結果が、論文の Table 9 Underlying mechanisms で示されています。4要因をモデル式に入れて検証していますが、リスク回避=Risk aversionには統計的な有意性が見られず、残りの3要因、すなわち、大学進学=College enrollment、長期的なキャリア目標に沿った仕事の選択=Job aligned with career goals、そして、困難の克服力=Overcome difficulties が統計的な有意性を示しています。さらに、グラフやテーブルは引用しませんが、仕事への満足度の向上や資産形成=higher job satisfaction and asset accumulation についても、仲間のグリットからいい影響を受けることが示されています。
自分でがんばるのは、もちろん、重要なのですが、周囲の仲間からがんばるためのいい影響を受け取るのも重要、という結論が示唆されています。特に、高校生のころというのは思春期の感じやすい年ごろでもあり、いい影響を及ぼしてくれるいい友人と接することが出来る学校に学ばせてやりたい、という親ごころもよく理解できる気がします。

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