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2026年06月14日21:07

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ラスベート交響楽団@すみだトリフォニーホール

グラズノフという作曲家の作品を集中して聴いたことはあまりない。
8曲の交響曲は新しい要素は全くなく地味ではあるが、それでも充実した聴くべきものではある。
バレエ『四季』は有名な方で、美旋律の多い作品だ。全曲40分ほどなので聴きやすい。
『ライモンダ』は3幕のバレエで、組曲版しか聴いたことがなかった。

アマオケのラスベート交響楽団というのはグラズノフに力を入れているようで、交響曲の全曲演奏の実績があるそうだ。そういう流れの延長での企画なのだろう。
その『ライモンダ』を全曲演奏してしまおうというのだ。
よく知らなくてもこれは聴く価値があると思ってチケットを取った。

改めて組曲版を聴いてみると魅力的なメロディーばかりの良い曲だ。
で、全曲版のスヴェトラーノフ&ボリショイ管を手に入れたので聴いてみた。
すると全編捨て曲無しのいい曲だった。捨て曲無しは言い過ぎかもしれないが、リズミカルな曲も美旋律曲もどれも良い。
確かにバレエ音楽というのはメロディーの見本市のようなものが多い。

というわけで、楽しみになってきたのだ。
で、今日を迎えた。

小久保大輔&ラスベート交響楽団

01.グラズノフ:バレエ音楽『ライモンダ』 Op.57

1幕(75分)の後に休憩があり、2幕と3幕はぶっ続け(80分)。
場面進行に従い、スクリーンにイラストと解説を投影しながらの演奏。
これはいいアイデア。
ストーリーの進行と曲の内容がよくわかる。イラストも水彩タッチの美麗なもの。

演奏は金管にアヤシイところがあったが、もうそんなことはどうでもいい。
気概に満ちた選曲の気合の入った演奏を前にしては、重箱の隅を突くようなもの。
おもしろおかしく聴かせようというのではなく、生真面目なアプローチ。純粋器楽として聴かせるには正しかったと思う。いい曲ばかりだということは十分に伝わった。

ただこれだけの長丁場だと休憩時間が15分というのは短すぎたような気がする。

困ったのは右側後方から終始パリパリというような音がしていたこと。
一瞬なら「飴でも出そうとしたのか」というところだろうが、止まることがなかったというのはなんだろうか?
音の出し主を特定できなかったので、何の音なのかさっぱりわからず。不思議だ…。
後半はいくらか良くなったが…。

たぶん『ライモンダ』全曲を実演で聴けることなどもうないだろう。
そういう稀少性でも価値のあるコンサートだったし、それを度外視しても良いコンサートだった。

ついついイラスト集とクリアファイルのセットを買ってしまったよ。
イラスト集は画集としてきちんとした作り。1,000円なら間違いなく買いだろう。

というわけで休憩込みでほぼ3時間の長いコンサートだった。
マーラー(あるいはブルックナー)のシンフォニーを2本続けて聴いたようなものか。

いいものを聴かせてもらった。
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