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2026年06月11日07:29

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カツセマサヒコほか『もふもふ』(新潮文庫nex)を読みました

カツセマサヒコほか『もふもふ』(新潮文庫nex)を読みました。副題が「犬猫まみれの短編集」となっているように、ペットの犬や猫に関連するアンソロジーです。
収録作品は、収録順に、カツセマサヒコ「笑う門」(犬)、山内マリコ「猫とずっと一緒にいる方法」(猫)、恩田陸「忠告」(犬)、早見和真「あの陽だまりと、カレと」(猫)、結城光流「夕映えに響く遠吠え」(犬)、三川みり「やばいコンビニの山本君と、猫の恩返し」(猫)、二宮敦人「タロにさよなら」(犬)、朱野帰子「昨日もキーボードがめちゃくちゃになりました」(猫)、となっています。
短編の紹介をすべてすることはしませんが、恩田陸「忠告」だけ簡単に紹介しておきます。このアンソロジーの中でおそらくもっとも短い短編作品です。本書を離れて、人間の言葉を理解できる猫の短編として、おそらく世界でもっとも有名なのはサキによる「トバモリー」だと私は思うのですが、サキのようなユーモアあふれる英国の作家が言葉を理解できる猫を題材にすれば、ああいった小説になるわけです。それに対して、日本人作家が言葉を理解する犬を題材にして、しかも、トバモリーのようにおしゃべりするのではなく、メモで書き残すとすれば、こういった小説になるのか、とコントラスト豊かに読んだりしました。
なお、冒頭2話で、犬や猫が死ぬ設定になっています。実は、私自身も猫は大好きで、京都の実家暮らしであった大学生のころまでは、母親が好きだったのもあって猫を飼っていました。ですので、猫の蚤取りが出来たりします。たぶん。ですので、6年前の2020年に東京のマイホームを引き払ってカミさんとともに郷里にほど近い関西に引っ越してきた折に、猫を飼うことを考えないでもなかったのですが、結局、諦めました。というのは残された寿命との関係です。
私は東京で国家公務員を60歳の当時の定年まで勤め上げましたので、当然ながら、60歳を過ぎて関西に引っ越してきたことになります。ですので、日本人の平均余命が80歳あるとしても、私自身は60歳を起点に、せいぜい残り15-20年の寿命だと考えましたので、ペットを残して自分自身が先に死ぬ確率が決して低くない、と予想して諦めた次第です。私はそれなりに意識高い系ですので、ドイツの保護犬施設として有名な Tierheim-Berlin に関する学術論文も読んだことがありますし、保護犬・保護猫に関する知識欲もそれなりにあります。京都を舞台にした石田祥『猫を処方いたします。』のシリーズも出版されるごとに読んでいて、保護猫と深く関わるストーリーであるのは読んだことがある読者には判ると思います。
ですので、自分で飼う体験派ではなく、私が犬猫と接するのはこういった小説の中だけになってしまった気がします。我が家は関西の中でも都市部の京阪神から外れ、しかも県庁所在市ですらない大学近くの片田舎に住んでいますので、近くにペットショップなんて都会向きのお店はありません。でも、猫は可愛いですよね。まあ、犬も好きな人は好きなんだろうと思います。

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