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2026年02月24日07:22

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円居挽『京都市民限定で求人が出ているとあるバイトについて』(角川書店)を読みました。

円居挽『京都市民限定で求人が出ているとあるバイトについて』(角川書店)を読みました。
著者は、京都大学ミス研ご出身のミステリ作家です。ただ、本書はミステリというよりはホラーと考えるべきです。
本書の主人公は神田祟といって、閉じた田舎で生まれ育って、黒髪の乙女と出会う青春を夢見て京都の大学に進学したものの、就活に失敗して留年し5回生となったところで親からの仕送りを止められて、ちゃぶ台を古道具屋の深村堂に売りに来たところ、その深村堂の女性店主の深村魔美から怪しげなアルバイトを紹介される、そして、次々にその怪しげなアルバイトが連鎖する、というストーリーです。
最初の方は、幽霊が出るかどうかの確認で古アパートに泊まり込んだり、小学校に上る前の子どもの部屋で不審音を確認したり、だったのですが、本格的なホラーめいたアルバイトとしては、第4章で尾張谷橘人という高校生の家庭教師をし、実は、あの世とこの世を行き来するヨモツミハシラだった、というあたりから始まります。
続いて、第5章で京都、いや日本最古の古書店である書楼祇陀林へ行って稀覯本の『洛東巷説顛末』を取ってきたり、第6章で深村堂の魔美とともにお宝の骨董品を探す百歩の家に入ったり、第7章ではきしもじ講への代理出席したり、とかがあります。詳細はレビューでは言及しません。どこがホラーなのかは読んでみてのお楽しみです。
そして、第10章では沌蘭寺でビデオの監視を請け負い、「それ」が出現する時刻を特定するアルバイトながら、「それ」と目を合わせてはいけない、という条件です。ラストの方では、失敗するとホラーな結果が待っているというリアル京都市民.botの出す指示に従って、京都市内を移動する、というのもあり、この部分はホラーというよりも、ややアクションのような内容です。
最後に、なにぶん我が母校ですので、私は京大ミス研ご出身の作家の小説はなるべく読むようにしていますが、本書の作者の作品は初読でした。京都の地名のついた作品はいくつか聞き及んでいますが、文庫本でかなりの分厚さなので手が出せずにいました。本書を読んで、特に、ほかの作品を読みたい、というカンジはしませんでしたが、機会があれば以前の作品にも挑戦したいと思います。

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