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2026年02月13日08:12

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金子玲介『クイーンと殺人とアリス』(講談社)を読みました。

金子玲介『クイーンと殺人とアリス』(講談社)を読みました。
著者は、小説家なのですが、私は前作の『死んだ山田と教室』をそれなりに評価しているので、次作となる本書も読んでみました。
本書のひとつのテーマはクイズで、もうひとつはアイドルです。それを軸に少しミステリ仕立てにしてあります。まず、謎解きアイドル Queen & Alice のオーディションがあり、予選を勝ち抜いた候補生が、運営サイドの7人とともに帽子島という孤島に渡ります。そこで3泊4日のオーディションが行われ、総合プロデューサーの鯨井玄二のお眼鏡にかなった女性がアイドルとしてデビューすることになる、というわけです。失格者は毎日夜8時に来る船で帽子島を離れます。
候補生は8人いて、高校3年生の同級生の麻木想空と佐藤七色のうちの麻木想空がひとつの視点を提供し、フリーター最年長でアイドルのオーディションに100連敗中と称する石崎真昼がもうひとつの視点を提供し、交互に語り手となってストーリーが進みます。少し前に私も読んで、今年映画化される小川哲『君のクイズ』と少し似たところがあります。
必ずしも本格的なミステリではないので、殺人事件は中盤を過ぎたあたりでようやく起こります。その犯人探しでクイズのメタ分析が行われます。このあたりは、しっかり読ませどころです。
前に読んだ『死んだ山田と教室』もそうだったのですが、会話のテンポがよくて、文体もいいのでスラスラと読み進むことが出来ます。ただ、人名が凝りすぎていて、なかなか頭に入らず、その割には、謎解きアイドル Queen & Alice なんて、明らかに、元ネタはエラリー・クイーンと有栖川有栖というあまりにも安直なネーミングだったりするギャップを感じます。
繰返しになりますが、謎解きはクイズのメタ分析から始まりますが、決して、本格的、あるいは、論理的というわけではなく、やや雑に感じる読者もいそうな気がします。

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