mixiユーザー(id:3696995)

2025年12月07日22:05

60 view

鐵百合奈@めぐろパーシモンホール

ベートーヴェンのソナタ全集のCDに感銘を受け、実演を聴いてみたいと思っていたピアニスト。
頻繁にリサイタルを開いているが、なかなかその機会がなかった。

今回はオール・ショパン・プログラム。
「ピアノに降る夢 ‐ ショパン、若き情熱から、祈りの影へ」
と題されている。

鐵百合奈:ピアノ

01.3つのエコセーズ Op.72-3,4,5
02.練習曲 Op.10
03.ポロネーズ 第6番 変イ長調Op.53『英雄』
<休憩>
04.幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66
05.ノクターン 第2番 変ホ長調 Op.9-2
06.ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 Op.35『葬送』
<アンコール>
07.ノクターン 第20番 嬰ハ短調 (遺作)
08.春 ト短調 Op.74-2 (歌曲集 17のポーランドの歌、より)

プログラムノートとして14ページの冊子を書き下ろしている。
しかも自身でプリントアウトし、ホッチキス止め!
(演奏家だけでなく研究者として活動もしている)

意外なほど打鍵が強く、中音部が明確で、音楽の構造がよくわかる演奏だった。
高音は鋭く煌びやかだが、全体的に暖かみのある音色で、それだけで十分個性的だ。
良い意味で若さを感じさせ、一方で思索的な深みを聴かせ、非常にユニークであると感じた。
少なくとも彼女の主張を感じる演奏で、無難に済ませようという安易さが一切ないところに非常に好感が持てる。
もちろんショパンの枠を崩すことはない。

一歩間違えば名曲集になってしまいそうなプログラムだが、そうならなかったのはさすが。
聴き馴染んだ曲でも耳をそばだたせるに十分だった。

葬送ソナタの終楽章だけは、なぜこの短い無窮動のような曲が劇的な曲のクロージングなのか、やはり答えは見出せなかった。
これは演奏のせいではなく、ショパンのせいだ。
ただ彼女の演奏は今まで聴いた中で、あの有名な葬送行進曲の後としていちばんしっくり来るような気はした。
その葬送行進曲の中間部は夢見るように美しい。それも彼女の演奏によって再発見。

いいリサイタルだった。

アンコール後には撮影タイムが設けられていた。
サイン会でも丁寧な対応で、ここでも撮影に応じてくれた。

香川県高松市出身ということなので、フルート奏者の上野由恵ちゃんと同郷ということになる。
そういえば、三浦友理枝ちゃん以外でピアノのリサイタルを聴くのは久しぶりだった。
2 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2025年12月>
日 月 火 水 木 金 土
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031