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2024年12月15日22:44

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三浦友理枝@ゲーテ座

昨年6月以来のゲーテ座。
港の見える丘公園にほど近い、100名ほどで満杯になってしまうほどの小さなホール。
サロンコンサートのような雰囲気はなかなか良い。
奏者が自由にプログラムを組むことができる1時間ほどのリサイタル。
今年はフォーレ没後100年ということで、フォーレ・イヤーの掉尾を飾るオール・フォーレ・プログラム。

三浦友理枝:ピアノ

01.3つの無言歌 op.17
02.ノクターン 第4番 変ホ長調 op.36
03.月の光(ボニ編) op.46-2
04.バルカローレ 第3番 変ト長調 op.42
05.ノクターン 第6番 変ニ長調 op.63
06.プレリュード 第3番 ト短調 op.103-3
07.プレリュード 第4番 へ長調 op.103-4
08.ノクターン 第13番 ロ短調 op.119
<アンコール>
09.シシリエンヌ

デビュー・アルバムにもフォーレのノクターン第4番が収められていて、これが耳をそばだたせるほどの名演だった。
それ以来彼女にはフォーレが合うと思っていた。
今までいくつかの曲を取り上げてはいたものの、ここまでまとまって演奏するのは初めてのことだろう。

ドビュッシーやラヴェルとは違った難しさがあるのだろうなと思う。
奏者を選ぶ曲なのだろう。
彼女は選ばれている。
揺らぐような転調による微妙な情感の移ろい。
それを繊細なタッチ、かつ磨き抜かれた美音で表現する。

とっつきにくい音楽ではあるが、そこには豊饒な世界が広がる。

ショパンはもちろん、ドビュッシーやラヴェルよりも客が呼べない。
彼女のリサイタルには珍しく、半分も埋まっていなかった。
これが現実でもある。人気ピアニストとはいえ、人気曲でないと動員に苦労するのだ。

ただ彼女には彼女の目論見があるようだ。
彼女のフォーレを聴ける機会が増えるのかもしれない。

終演後の彼女ははリラックスしつつもテンションが高かった。
やり切った感があったのだろう。
気心知れた相手として認めてくれているのなら嬉しい限りだ。

さて、帰りはバスで桜木町まで出ることにした。
乗ったのは赤いくつのバス。レトロなバスで、観光名所を回るようで、運転手がガイドを兼ねている(のか?)。
時間はかかったがそれはそれで楽しかった。
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