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2021年03月07日22:19

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IL DEVU@府中の森芸術劇場ウィーン・ホール

四年ぶりにイル・デーヴのコンサート。
イル・デーヴとは男声四人とピアノというユニット。
五人合わせて500キロ超えというのがウリだ。つまりフトメンのユニットである。
ユニット名はもちろんイル・ディーヴォ(IL DEVO)をもじったものだ。

たぬ〜お気に入りのユニットである。

望月哲也:テノール
大槻孝志:テノール
青山貴:バリトン
山下浩司:バス・バリトン
河原忠之:ピアノ

というわけで、イル・デーヴ、府中場所。

01.シューベルト:6つの楽興の時より、第2番 (河原)
02.シューベルト:鳩の便り(『白鳥の歌』より) (山下)
03.ヴォルフ:飽くことをしらぬ恋(メーリケ歌曲集より) (大槻)
04.マーラー:恋人の婚礼の時(『さすらう若人の歌』より) (青山)
05.シューベルト:君こそわが憩い(12の歌より) (望月)
06.さびしいカシの木(木下牧子/曲、やなせたかし/詞)
07.鴎(木下牧子/曲、三好達治/詞)
<休憩>
08.夕焼け(信長貴富/曲、高田敏子/詞)
09.夜明けの歌(いずみたく/曲、岩谷時子/詞)
10.糸(中島みゆき/曲・詞)
11.いのちの歌(村松崇継/曲、竹内まりや/詞)
12.いのちの理由(さだまさし/曲・詞)
13.Love Changes Everything(A.R.ウェーバー/曲、D.ブラック&C.ハート/詞)
14.ユー・アー・ソー・ビューティフル(B.プレストン&B.フィッシャー/曲・詞)
15.ポル・ウナ・カベサ(C.ガルデル/曲、A.レ・ペラ/詞)
<アンコール>
16.アンパンマンのマーチ(三木たかし/曲、やなせたかし/詞)
17.ケ・セラ・セラ(J.リヴィングストンン/曲、R.エヴァンズ/詞)
18.春に(木下牧子/曲、谷川俊太郎/詞)

最初は名刺代わりにソロで純正クラシック。
まずはそこで圧倒的な実力を見せつける。
ウィーン・ホールにちなんで、ウィーンで活躍した作曲家の曲を集めたのだそうだ。

で、この後はまさにイル・デーヴ・ワールド。
凄まじい音圧(声圧?)に圧倒される。
そして歌に説得力がある。
ともすれば食傷気味な歌詞の後半の曲が、情感豊かに歌われながらも、決して押しつけがましさを感じさせない。
どうすれば歌を伝えることができるか、そのことに真摯に向き合った歌唱のように感じた。押し付けるのではなく、抑制することで聴き手に解釈を委ねる懐の深さを感じるのだ。

いやはや、凄いユニットである。
四者四様の個性的ないい声をしている。
もちろん押しと引きが巧みなピアノも素晴らしい。
結成10年、なるほど長続きするわけだ。

『さびしいカシの木』はたぬ〜が大好きな曲。

プログラム最後の『ポル・ウナ・カベサ』はサビがめちゃくちゃカッコいい。
ところがこの曲、競馬の首差決着という意味なのだそうだ。

聴きたいけどプログラムには載せないだろうなあと思っていた『アンパンマンのマーチ』はアンコールで披露してくれた。テンポを落としたデーヴ・バージョンに感動させられてしまった。

しばらくぶりのイル・デーヴだったが、やはりとてもいい。それどころか、今までよりもさらによく聴こえた。

楽しいコンサートだった。
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