渋谷109の隣にあるユニクロの入ったビルの5Fにある「LIVING ROOM CAFE & DINING」という店がある。
ライヴハウス、あるいはジャズクラブのような店で、渋谷のJzBratあるいは今はなき六本木のSTB139のような、ちょっと非日常を演出してくれるところである。
そこで日曜の午後に「サンデー・ブランチ・クラシック」というものが企画されている。気軽にリラックスしてクラシックを楽しんでほしい、というコンセプトのようだ。
知ってはいたのだが、今日初めて出かけた。
そう、われらが三浦友理枝嬢が初出演ということになったのだ。
こういうところは飲食も楽しみ。
クラフト・ビールがなかなか美味しい。IPLはしっかり苦みもあり、喉ごしも良い。黒は香り豊か。
たぬ〜はキウイ・ジュースにしたのだが、これが濃厚で美味。
つまみにトルティーヤ。
食事はイベリコ豚のグリルとペンネのカルボナーラ。
イベリコ豚はほとんど焼いただけ。岩塩とマスタードとレモンで食べる。これが美味いのなんの。脂がサラッとしていて上品な甘さ。肉の力を信じたケレン味のない調理法に好感が持てる。
カルボナーラも濃厚な美味さ。カルボナーラって意外に美味しい店が少ないんだよね。
こういう店はやはり料理が美味しくないとね。そういう点でもここはいい店だ。
モルトを舐めながら演奏を聴きたい、ということで、メニューを見せてもらったら、おもしろそうなものがあったのでそれにした。ラフロイグあたりでいいかな、と思ったのだが、まあ珍しいのを見ると試したくなるよね。
「マルス信州蒸留所」の「越百(こすも)」という銘柄。いわゆるヴァッティッド・モルトのようだ。まろやかなのだが、ピーティーな香りも強く、硬派な味わい。最近の日本のウィスキーの充実ぶりが窺えるモルトだ。
たぬ〜はザクロとパイナップルのアシッド・ソーダというわけわからんものをオーダーした。
トロピカル風のおもしろいドリンクだ。
さて、前段が長くなってしまった。
演奏はMCとアンコール含めて40分ほどだったろうか。
01.ラフマニノフ:前奏曲 嬰ハ短調 Op.3-2 『鐘』
02.リャードフ:舟歌 嬰ヘ長調 OP.44
03.プーランク:即興曲 第15番 ハ短調 『エディット・ピアフを讃えて』
04.ショパン:ノクターン 第15番 ヘ短調 Op.55-1
05.ショパン:バラード 第3番 変イ長調 Op.47
<アンコール>
06.ドビュッシー:月の光
もちろん演奏は申し分ない。
どんな場でも手を抜くようなことをするはずもない。
思いのほか響きも良く、ベビー・グランドでもよく鳴っていた。
最初の3曲は先週のプーシキン美術館展関連コンサートでも演奏されていた。
プーランクのこの曲はいいね。
こういう場によく合っていたと思う。シャンソン(?)だしね。
15番のノクターンは彼女の演奏で聴くのは初めてかな?
地味な曲ではあるが、聴かせるのが上手い。
リリースされたばかりのアルバムからはバラードの3番。
比較的平和な終わり方をするので、日曜の昼下がりにいいのでは、とのこと。
ショパン弾きとしても凄いところにいるよなあ、という印象。
アンコールは冴え冴えとした雰囲気の『月の光』。
美味い酒を飲みながら彼女の演奏を聴くなんて、こんなことができるなんて思わなかった。
至福のときだったよ。
演奏が終わった後にかかったBGMはローリング・ストーンズの『悲しみのアンジー』だった。
そんなミスマッチも楽しかった。
こういうライヴハウスは久しぶりだったなあ。。。
写真右、これでクラシックとは思えないよね。
外に出ると非日常から日常に連れ戻される。
暑かったね。夏のようだった。
ログインしてコメントを確認・投稿する