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2016年02月06日22:55

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三浦友理枝@川口リリア音楽ホール

ここに来るのはほぼ一年ぶり。
前回は福川伸陽氏とのデュオ・リサイタル。そしてそのときはたぬ〜が欠席だったのだ。
思えばこのときすでに細菌が入り込んでいたのかもしれない。それ以来熱を出す頻度が高くなったのだ。
さて、久々の友理枝ちゃんの演奏である。最後は11月末のゲーテ座だからずいぶん久しぶりだ。その間にいろいろあったから余計に長く感じる。

名曲コンサートである。
普通であれば食指の動くものではないが、彼女が弾くとなると単なる名曲集ではなくなるのだ。
恣意的な解釈で曲を動かすわけではなく、むしろその解釈はストレートなのだろうが、曲をしっかり自分の懐に入れ、磨き抜かれた音色と正確なタイム感覚で表出する。アゴーギクやルバートも呼吸するように自然である。シャープでキレのある演奏なのだが、どこか手作りの温もりを感じさせる。
それゆえ手垢のついた名曲集でも新鮮に響くのだ。なので名曲集でもとっても楽しい。

01.エルガー:愛の挨拶
02.ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
03.ドビュッシー:月の光
04.ラヴェル:水の戯れ
05.ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
06.サティ:ジムノペディ 第1番
07.サティ:ジュ・トゥ・ヴ
08.グリーグ:アリエッタ
09.グリーグ:蝶々
10.グリーグ:家路
<休憩>
11.ショパン:ノクターン 第2番 変ホ長調 Op.9-2
12.ショパン:マズルカ 第36番 イ短調 Op.59-1
13.ショパン:マズルカ 第37番 変イ長調 Op.59-2
14.ショパン:ワルツ 第10番 ロ短調 Op.69-2
15.ショパン:ワルツ 第6番 変ニ長調 『小犬のワルツ』 Op.64-1
16.ショパン:バラード 第3番 変イ長調 Op.47
17.ショパン:バラード 第4番 ヘ短調 Op.52
<アンコール>
18.チャイコフスキー:トロイカ

単なる名曲集にならないプログラミングは全くもって彼女らしい。
前半の白眉はやはり『水の戯れ』か。いつもよりも若干テンポが速かったように感じたが気のせいだろうか。

後半のショパンでも晩年のマズルカや大曲のバラードを入れるあたりが面目躍如であろう。しかもバラードは有名な1番ではない。
そしてその2曲のバラードが素晴らしいクオリティだった。情に流されず理知的なアプローチで、だからこそピンと張り詰めた緊張感が漂う。

やはり彼女のピアノを聴くのは大きな歓びだと言えよう。

終演後、友理枝ちゃんはたぬ〜との再会を喜んでくれていた。
ずいぶん心配をかけてしまった。
暖かい言葉をかけてもらえる、それだけでもとても有難いことである。
マネージャーさんにも心配いただいたのもそうだが、友理枝ちゃんのご両親まで心配してくださっていた。
有難いことだ。

久々にマイミクさんともお会いでき、ようやく日常に戻ってきたような感じがする。

さて、次回はいよいよ10周年記念コンサートだ。
今日とは正反対のバリバリ硬派なプログラム。
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