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2015年09月14日22:25

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Repentless

Repentless、後悔なし、というような意味だろうか。
regretよりもrepentの方が強烈な単語のようだ。自らの犯した罪を悔いるというような意味らしい。そう考えるとその否定形repentlessという言葉は「罪を悔いない」というような意味合いになるようにも思う。
なるほど、なんとなく合点がいく。

スレイヤーの11作目となるオリジナル・アルバムがリリースされ、それが『Repentless』というタイトルなのだ。
インストのオープニングを含め全12曲、スレイヤーらしいスピードとアグレッションに特化した曲が並ぶ。
どこを切ってもスレイヤー。
新しいことは何もない。スレイヤーはもうずっとスレイヤーのまま変わらない。

もちろん前作から6年という間にはいろいろなことがあった。
ギタリストのジェフ・ハンネマンが毒グモに噛まれ右腕が壊死しかけるという重病に襲われる。切断こそ免れたがバンドから長期の離脱を余儀なくされる。やがてリハビリに励みライヴに飛び入り参加するなど復帰が噂されていた中、肝不全により急死。一昨年の5月のことだった。右腕の病とは直接の関係はなかったそうだが、ライヴができないフラストレーションから酒量が多くなり、それが肝臓にダメージを与え続けたのではないかと伝えられている。
そしてドラマーのデイヴ・ロンバードもメンバー間の確執から離脱。
ついにスレイヤーのオリジナル・メンバーは二人のみとなってしまった。
しかし、療養中のジェフのサポートとして合流していたエクソダスのゲイリー・ホルトがそのまま残り、デイヴの後任にはスレイヤー在籍経験もあるポール・ボスタフが招かれた。
考えうる限りベストの布陣と言えるだろうか。

デイヴのいないスレイヤーはかつてもあった。そのときもドラマーの座にはポールが据わった。
しかしジェフのいないスレイヤーのアルバムは初めてだ。しかもスレイヤー・スタンダードの多くはジェフが書いたものである。
不安がないと言えば嘘になる。

結論から言えば、やはりスレイヤーはスレイヤーだった。
ジェフが残したリフやアイデアも採用されているそうだが、音楽的イニシャティヴを全面的に担うことになったケリー・キングは見事にやってのけたと言えるだろう。
トム・アラヤの咆哮も衰えを知らず、スレイヤー存続を高らかに宣言しているかのようだ。
ジェフの不在は淋しい。しかしスレイヤーが存在し続けていることを喜ばしく思う。

ちなみにタイトル曲『Repentless』は故ジェフに捧げた曲であるとケリーは語っている。

同じ時期にデビューしたメタリカ、メガデス、アンスラックスとともに「Big 4」と呼ばれる。日本では四天王(正しくはスラッシュ・メタル四天王)か。
メタル界の発展の功績と後続への影響を称えそう呼ばれるのだ。
激烈なリフとメロディーのないヴォーカル、そして速さと激しさと重さ。おそらく一般の人がへヴィ・メタルと聞いてイメージする音がこれなのではないかという気がする。
しかしメタリカもメガデスもアンスラックスもキャリアを積むにつれ音楽性を変化させてきた。それは決して悪いことではないが、少なくとも今のメタリカとメガデスからはスラッシュ的な要素は影を潜めている。
しかしスレイヤーは変わらない。今でもアンダーグラウンドの帝王然としている。
今もスレイヤーはメタルの(あるいはロックの)極北を歩き続けているのだ。

先日のTBSのニュース番組の特集でBABYMETALが出演したとき、YUIMETALがスレイヤーからの影響について言及した。
私としてはベビメタがスレイヤーに関するコメントをしてくれたというのはとても嬉しい。
ただ、「おお、そうなのか、スレイヤー聴いてみるか」と試したものの挫折したという人が少なくないだろうと想像する。
 


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