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2015年08月22日11:54

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百鬼園夜話

今から何十年か前の或る夏、NHKラジオの日曜名作座という番組で、百鬼園夜話と題された語りが放送された。

日曜名作座は知る人ぞ知る長寿番組で当時、森繁久彌と加藤道子が担当していた。
その夏の或る週の毎日曜日の夜、一話限りの語りが放送された。

その頃、私は其の放送を寝ながら聞いていたものだが、今でも薄気味悪い語りを覚えている。

その語りの内容自体は、いたって単純なもので、以下のような噺だった。

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『私』は或る用事で近所に外出することになった。

自宅は清閑な所にあり、『私』は『私』の妻の二人だけで其の家に住んでいた。

外出したのは夏の暑い午後で、たいした用事ではなく直ぐ帰宅した。

いつも通り玄関から家に入り、いつもどおり居間に戻ってみると、家の中が、いつもと何か違って静かである。もともと清閑な所に在る家だから、静かなのは当然だが、その静けさが、何か、いつもと違う。

『私』は何となく落ち着かない気分に襲われる。

いつもどおりの居間を、よく見ると妻が居間の隅に居た。

しかし妻は死んでいた。

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ただ、これだけの話である。

ラジオで聞くということは聞く者にイメージを拡大させる。

古関裕而の音楽と森繁久彌の語りだけの此の話は私には実に不気味であった。

あたりまえの日常の中に潜む非日常の怖さと不気味さ。

それが此の話に簡潔に表現されていた。

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その頃、私は内田百�里話里蕕覆�った。

上記の話が私には非常に印象的だったので、その後、内田百�里両�説を随分調べたが其の話自体は見つけられなかった。

たぶん、NHK担当者が脚色したのだろう。

私はもう一度此の日曜名作座の語りを聞いてみたい。
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