BABYMETALが華々しく世界で活躍しているのに隠れてしまった感はあるが、SCANDALもワールドツアーを成功させた。
欧米亜を回り、10都市で2万人を集めたという。完売となった会場も多かったそうだ。アリーナクラスを満杯にできるSCANDALとしては日本での1公演分の動員だろうが、海外でこの数字は誇るべきものであろう。
SCANDALも日本語の曲ばかり。やっている曲はガレージ・サウンドを通過したポップ・ロックである。若い女性だけのバンドという以外は新鮮味があるわけではない。ただ、演奏力はしっかりしている。リズム・セクションが大暴れするサウンドはまさしくロックであると言えよう。
アジア圏だけでなく欧米でも好評だったようだ。ロンドンを完売にしたのは立派である。
ロンドンはやはりロックの本場という感じがするからね。1000人規模のライヴハウスだったようだが、日本のバンドで1000人を完売させるミュージシャンがどれくらいいるだろうか。
メキシコ、シカゴあたりはBABYMETALと同じような時期に回っていたようだ。
SCANDALがもし欧米でもウケたのだとすれば日本の音楽界にとって大きな励みになるのではないか。
かつて英米から輸入するような形でポップ・ミュージックを形作ってきたわけだが、ようやく「恩返し」ができるようになったのかもしれない。
向こうの人たちが日本語の曲に熱狂する、そういうことが起こるとは思ってもみなかった。
海外進出を狙って玉砕というケースは数多い。そうした先達たちの失敗の歴史の中で大規模なツアーを完遂させた意味は大きい。
まだまだ世界中でブームを巻き起こしているとまでは言えないだろうが、SCANDALが打った楔はことのほか大きいように思うのだ。
SCANDALもアニメやマンガとはほぼ関係ないところでウケている。
海外でウケのいいサブカルとは距離を置き純粋に音楽のみで勝負している。海外だからといって、英語の曲を用意するようなこともしなかった。
日本語というのは海外進出のキーワードになるのかもしれない。
欧米人にとって日本語は心地よく聞こえるという。
それに今の時代はきっと誰かが歌詞を翻訳し、それがネット上に公開され、曲の内容はみんな理解している。言葉のハンディはなく、むしろ強みとなるのかもしれない。
SCANDALの成功はポップながらもリズムを強調したサウンド作りにあると思う。
日本のロック(と呼ばれるもの)はメロディーを重視するあまりリズムをないがしろにしてきた。ヴォーカルとリード・ギターに比重をかけすぎたために、リズム・パターンは単調になりリズム・セクションが活躍する場面は少ない。もちろんメロディー重視というのは日本独特のスタイルで、そのことが悪いということではない。ただ、メロディーと同様に、場合によってはメロディーよりもリズムを重要視する英米で支持を得るのは難しかったろうと思うのだ。
そう考えると、やはりSCANDALがウケたのにはきちんと理由があったということになる。
すでにいくつかから再度オファーがあり、本人たちもやる気満々なのだそうだ。
来年もまたワールドツアーが行なわれるかもしれない。
日本のトップを走るギャルバンの実力はダテではない。
海外に果敢にチャレンジしているのはBABYMETALだけではない。
ニッポン女子はスキャンダラスだね。
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