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2015年01月22日22:20

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福川伸陽&三浦友理枝@オペラシティ・リサイタルホール

BABYMETALのライヴでスタートした2015年だが、ようやくクラシックのコンサートに戻った。
とは言っても、クラシックとは言い難い。いわゆる現代音楽である。
一般社団法人の日本作曲家協議会主催による「日本の作曲家2015」というコンサートの第1夜。
40歳以下の日本人作曲家の新作ばかりを集めたプログラムなのである。もちろん全曲世界初演。

日本作曲家協議会についてはこちら。第2夜以降についても載っている。
http://www.jfc.gr.jp/index.html

クラシックを聴く者にとって現代音楽を聴くことは義務のようなものだと思っている。
今まさにこの時代に生まれた音楽を、現代に生きるわれわれはしかと受け止め次代に繋げなければならない。そして後世に残すべき価値があるものかどうかの判断を委ねられている、とも言えなくもない。
まあ、難しいことを考えずとも、新しい音楽を聴くというのは楽しいことである。評価の定まったクラシック作品を聴くのとは違う聴き方が必要であるにせよ。もしかしたら後の名曲と呼ばれるものと出会えるかもしれない。さらにその初演に立ち会ったともなれば自慢になる。(ここでも俗物根性炸裂)
現代音楽を聴く、などと構える必要はない。習うより慣れろ、だと思うのだ。

そうは言っても、このコンサートに出かけた大きな理由は、馴染みの演奏家が出演するからだということを白状しておく。
そういう人は少なからずいるのではないか。
つまり、人気のある演奏家が積極的に現代音楽を取り上げるというのは非常に意味のあることだと思うのだ。

前振りが長くなった。

福川伸陽:ホルン
三浦友理枝:ピアノ

お馴染みのデュオである。だが、漫才のような掛け合いは今日は封印。
なんだよ、結局友理枝ちゃんかよ、それに福川くんかよ、と言われそうだが、そうだよ、それのどこが悪い、と開き直ってみる。
二人にとっては今日のステージは完全アウェーだろう。
見知った顔があれば勇気が湧くってものさ。
なんてことは友理枝ちゃんは絶対に言わないけど。

01.吉岡愛梨:霊峰昇鯉登龍門(Hrn, Pf)
02.松浦伸吾:球体の泉(Pf)
03.坂田拓也:ホルン独奏のための『閃火』
04.高橋侑子:katatagae 〜ホルンとピアノのための〜
<休憩>
<福川伸陽&三浦友理枝によるショート・トーク>
05.河野久寿:道標(Hrn, Pf)
06.三鬼尚味:INNOVATION 〜ホルン独奏のために〜
07.仲沼祐太:ピアノのための『印象』
08.倉橋圭:空へ(Hrn, Pf)

デュオが4曲、ホルン独奏が2曲、ピアノ独奏が2曲。
明らかに現代曲なのだけれど、意外に聴きやすい曲ばかりだった。
前衛のための前衛や、奇を衒ったようなものはなく、どれも何かを訴えかけてくる。
さまざまなイディオムが出尽くした感のある現在、それらを駆使して何を表現するかというのが主流になるのかもしれない。
ちなみに、女性は01、04、06の三人。

これだけの曲を初演するというのは大変だったろうと思う。
そんな苦労の跡を微塵も見せることなく、涼しい顔でこなしてしまうのだから、この二人は恐ろしい。

客の入りはハッキリ言って淋しい。3割入っていただろうか…。
ある程度予想はしていたが、これほどとは…。これが現実ということなのかもしれない。

その中で一般の人はどのくらいいたのだろうか?
やはり関係者が多かったようなのだ。われわれにしても演奏家と馴染みだから、純粋に一般とは言えないのかもしれないが。
やはり一般客を動員できないことには新しい音楽の未来は明るいとは言えないように思う。現代曲では客を呼べない、その結果聴いてもらえない、という状況を好転させるのは難しい。なにか対策を講じていかないとならないのだが、現代音楽はずっと聴衆を置いてけぼりにしていたという歴史があるので、そう簡単なことではないだろう。

ちょっと暗い気分になるようなことに考えを巡らせてしまったが、有意義なコンサートであったことは間違いない。今日のような曲であれば、現代音楽だからと避けられることもないように思う。
なによりも二人の奏者のポテンシャルの高さに改めて驚かされた。
人気と実力を兼ね備えた演奏家がこうしたプログラムに積極的であることはとても意味がある。新しい音楽を広めるということではいちばんの早道なのかもしれないとも思う。
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