佐村河内守氏のゴーストライター問題が世間を騒がしていると思ったら、今度はSTAP細胞の論文の信憑性が取り沙汰されている。筆頭著者である小保方晴子氏の過去の博士論文にもパクリ疑惑があるとか。
期せずしてメディアの報道の底の浅さを露呈する結果になっている。
前者は被爆二世と全聾という本来音楽とは関係のない物語を強調し、後者は若い女性であり白衣の代わりに割烹着で研究をしているという本来研究とは関係のない意外性を報道した。
それはともかく「偽装大国ニッポン」そんな言葉が浮かんでくる。
食品偽装が騒がれたのは昨年末くらいだったか。
立派な詐欺ではないか。何故詐欺という言葉を使わない?
詐欺と偽装では偽装の方が柔らかく感じるのは私だけだろうか?
少女たちの売春を援助交際という柔らかな言葉(援助も交際も悪い言葉でない)に置き換えてしまったような居心地の悪さを感じる。もっときつく売春という言葉を使っていたら、その言葉に怯んだ少女も少なからずいたのではないかと思う。
小保方さんの一件は全容が明らかになっていない。
彼女は優れた研究者であってほしいと思うが、厳しい立場に置かれているのは否めないようだ。
佐村河内氏に関しては、謝罪会見なのに謝罪になっていないことに笑えた。
ところで、ファン・メーヘレンという人物をご存じだろうか。
20世紀オランダ、美術史上稀代の贋作者として知られる人である。ことにフェルメールの贋作で有名である。
点数が少なく研究も進んでいなかったフェルメールに注目したあたりは慧眼だったと言えるだろう。
画家として認められなかった彼は画壇に復讐をする意味で徹底的に研究しフェルメールの偽物を描き続けた。その作品がナチスに買われた。それがナチスの協力者とみなされ、故国で逮捕される。罪を逃れるために彼は売った絵が贋作であることを告白する。すると一転、ナチスを騙した英雄と称えられることになってしまったのである。
激動の時代ということもあったろうが、彼なんかはやはり一流のペテン師だったということだろう。
言葉は悪いが、どうせペテン師を目指すなら堂々としたペテン師であってほしい。
そう、ルパンや怪人二十面相のようなアンチヒーローのように。彼らはフィクションの世界の住人だけれど。
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