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2013年12月19日23:34

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来年の夏

来年のことを話題にしても鬼が笑わない時期になった。
言いたくてうずうずしていたのだが、ご本人のブログに情報がUPされたので、ようやく気にせずに話題にすることができる。

少女主義的水彩画家たま女史の個展の日程が決まった。
2014年7月21日(月・祝)〜8月2日(土)、銀座のヴァニラ画廊にて。

初日に休みを取らなくて済むのは有難いが、祝日だと相当混むだろうな。
いや、平日だって混むのだが…。

だいたい一年半に一度のペースで個展が開かれる。
この一年半という間隔が絶妙で、個展が終わってからお金を貯め始めると、次までに絵を一枚買えるくらいになっているという具合。

コレクターになりつつある…。

初めて買ったときは緊張したものだが、二度三度となると慣れてくる。
それでも大きな買い物なので決断するには勇気がいる。

作家は客を選べない。
「ちょっと待って。あなたにこの絵は売りたくない」とは言えないのだ。
意に沿わぬまま嫁入りさせてしまったこともあるのだろう。
どこに嫁入りしたのかわからないこともあるのだろう。
辛い仕事であるのかもしれない。
せめて「あそこにもらわれていってよかった」と思ってもらえるような客でいたいと思う。

嫁入りしてしまった作品は二度と観ることができない(可能性が高い)。
アートはその美を独占することができる。
なんと贅沢なことだろうか。

現代アートは前衛のための前衛といったものが多く、結局観客を置き去りにしてしまっているものが多い。
前衛音楽が人々の共感を得られなかったように、前衛アートも人気があるとは言えない。おもしろいものもあるにはあるが、心を動かされるというのとはちょっと違う。
日展の審査不正が暴露されたのは記憶に新しいが、不正の有無はともかく、日展や二科展といった大きな公募展からは新しいアートは出てこないと思っている。そつなくまとめたものの訴えかけてくるもののない作品、それらが大量に並んでいる様を観るのは悲しいほどでもあった。

爆発力のあるパワーを秘めているのはアンダーグラウンド界である。
そこは個性の塊の世界だ。
それゆえどうしても好き嫌いは出てきてしまうが、おもしろい世界だと思う。

モネやルノワールだって最初はアカデミックな美術界に対するレジスタンスを起こしたマイノリティだったのだ。

もっとも、たまさんの作品をアンダーグラウンドと言うには躊躇いもあるのだが。
すでに画集を4冊も出しているのだから人気画家である。
確かな技術と圧倒的な個性で唯一無二の世界を作り上げる。それはアンダーグラウンド・アートの聖地とも言えるヴァニラ画廊にあっても特殊な存在であろう。ヴァニラの看板作家の中でその色彩豊かでメルヘンチックな作風は異彩を放っている。
たまさんが描く写実的ではない少女の顔を絵画でないと言うのは、モディリアーニが描いた細長い顔を認めないのと同じである。
デコラティブな髪や衣装からゴスロリの一言で片付けるのもそろそろ終わりにしてほしい。ゴスロリ的要素は飽くまでも一部分であり、むしろそうした要素のない作品の方が多いことに気付くべきであろう。ただ、ゴスロリ趣味の女性に支持されているという事実は確かにあるし、そのことは無視できない。

たまさんご本人はスラッとした美人である。
それこそゴスロリの格好をしたら巷のゴスロリ少女が敗北感に落ち込むほど似合いそうだが、そういう格好はしていない。物腰も柔らかく、アーティストであるということを全く鼻にかけていない方だ。

作品の印象は良くても、作家に会ってガッカリ、ということも実は少なくないのだ。
絵は人が描く。
絵を買うということは作家を応援するということでもある。作品と作家を切り離して考えることは、少なくとも私にはできないし、それでいいと思っている。

ほら、店主が威張りくさったラーメン屋には行きたくないでしょ。
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