いよいよ明日からゴールデンウィークである。
今年は9連休。長いようだが、きっとすぐに終わってしまうのだろうな。
さて、今日はラ・フォル・ジュルネ(LFJ)のオープニング・セレモニー。
丸ビル1階のイベント広場マルキューブで開かれるというので、仕事の都合を付けて行ってみることにした。
お目当てはセレモニーの後のイリーナ・メジューエワによるミニ・コンサート。
今年のLFJのテーマはロシア。
オープニング・コンサートとしてロシア人のメジューエワはうってつけである。しかもメジューエワは日本在住。オファーも取りやすかったに違いない。
なのに本番では1公演しかないというのはどういうわけか?
まあ、ここで愚痴を言っても始まらない。
私がメジューエワに注目し始めたのはショパンのスケルツォ全集を聴いてからである。
ショパンの曲の中で私はことのほかスケルツォが好きである。メジューエワの盤を聴いたとき、戦慄が走った。酔いどれフランソワの演奏ですらホロ酔い加減にしか聴こえないほど曲が動いている。しかし、演奏の印象は非常に端整なのだ。溜息をつくかのようなメロディーの歌わせ方が琴線に触れる。誤解を恐れずに言えば、とってもグルーヴィーなのだ。
以来お気に入りのピアニストの一人だ。
世間的に言えば、「出すCDのほとんど全てがレコード芸術誌の特選盤に選ばれるピアニストをタダで聴けるチャンス」ということになるのだろう。
01.チャイコフスキー:舟歌(四季 より)
02.ムソルグスキー:プロムナード&こびと(展覧会の絵 より)
03.ラフマニノフ:前奏曲 嬰ハ短調 作品3-2 『鐘』
04.スクリャービン:前奏曲 イ短調 作品11-2
05.スクリャービン:前奏曲 ヘ短調 作品17-5
06.プロコフィエフ:束の間の幻影 作品22 より、第3番、第10番、第14番
07.ルーリエ:大気の形 より、第1曲
08.ストラヴィンスキー:ペトルーシュカの部屋
09.メトネル:春 作品39-3
30分でこれだけの曲を弾いた。
小品ばかりとはいえ、技術的に難しい曲が多い。さすがだ。
ルーリエという人は初めて知った。現代音楽だね。
メジューエワは求道者のようだ。
演奏に対してはストイック。しかし紡ぎ出される音楽は極めて豊穣。
さらに言うなら、日本人よりも大和撫子っぽい。もちろん日本語も達者。
なんてったって、趣味は歌舞伎を見ること。好物は生の魚介類と地酒。
ああいうイベントなのでPAを使うのは仕方がないとは思うが、生でも良かったのではないかという気もする。
さらに言うなら、カメラマンがうるさい。シャッター音はやむを得ない。それが仕事なのだから。しかし、無駄話が多いのはどうよ。
演出なのかもしれないが、故障かと思うような照明操作もいただけない。
注文はいろいろ付けたいところだ。
最前列が全て関係者席というのはいかがなものか。セレモニーがあるのはわかるが、それならステージの袖の方に席を設けておけばいい。コンサートになるとほとんどが退席してしまい、空いてしまっているのはいささか見栄えが悪すぎる。
なんにしてもいろいろ意味でお粗末だったような気がする。スタッフのおねえさん方はきちっとしていたけどね。
せっかくメジューエワを招いているのだから、ちょっとくらい喋ってもらえばいいのにと思う。
ロシアを語ってもらえるいい機会だったろうに。
ま、チェブラーシカに会えたのは良かったが…。
とりあえず、メジューエワを聴けたのだから良しとすべきか。
なにはともあれ、始まったね、LFJ。
プログラムは楽しみなものが多いぞ、と。
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