アリーナ・イブラギモヴァ、名前はちょっと覚えにくいが、その音は一度聴いたら忘れられない。
ロシアの妖精と言われる若手ヴァイオリニスト。
ようやく生で聴くことができた。場所は所沢市民文化センター、キューブホール。
バッハの無伴奏パルティータ全曲。
01.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番 ロ短調 BWV1002
<休憩>
02.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調 BWV1004
03.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番 ホ長調 BWV1006
<アンコール>
04.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 BWV1003 よりアンダンテ
ノン・ヴィブラートの美しさ。徹底的にノン・ヴィブラートにこだわっていた。
この人の音は、ヴァイオリンというのは弦を弓で擦って音を出すのだ、ということを改めて気付かせてくれる。繊細で、清楚で凛としている。
聴き応えたっぷりだ。
完璧な技巧と音色のコントロール。色で喩えれば寒色系か。個性的な音を持っている。
おそらく最大の聴きものだったろうシャコンヌは峻厳な雰囲気を醸し出しつつ、非常に抒情的。厳しさと優しさ、それこそまさにバッハである。
むしろ2番よりも難しいと言われる3番。スピード感があってよかったなあ。
さすがだ。素晴らしいヴァイオリニストだ。
ちなみに、使用楽器は1738年のグァルネリ。
イザベル・ファウストのソナタ&パルティータ全曲演奏会も記憶に新しいところだが、アリーナも負けてない。表現の深さは一歩譲るとはいえ、瑞々しくとっても清潔感がある。
私はどちらかというとヴァイオリンは苦手なのだが、最近はいい奏者が出てきた。というか、好みに合う奏者が多くなってきたということなのだろう。
今年はバッハの無伴奏をよく聴いた。
今回のアリーナのパルティータ全曲、イザベル・ファウストの無伴奏ソナタとパルティータ全曲、南紫音ちゃんの無伴奏ソナタ1番と3番、それにせんくらでの川久保賜紀嬢のシャコンヌ。
どれもいい演奏だったな。
そういえば、アリーナちゃん、若い頃のミシェル・ファイファーに似てる?
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