イザベル・ファウストというヴァイオリニストをご存じだろうか。
1972年ドイツ生まれのヴァイオリニストである。クラシックの世界では中堅に入りたてくらいだろうか。
短髪の姉御っぽい雰囲気の人である。なかなかカッコいい。
バルトークの無伴奏ソナタを中心にした作品集もいいし、意外にもフォーレもよかった。
珍しいところではジョリヴェのコンチェルトも録音していて、これが作品の再評価につながる名演だと思う。オーケストラの響きが独特。
最近ではベートーヴェンのソナタ全集が話題になっているが、これは未聴。
彼女が夏に来日する。
7月30日(土)、場所は銀座王子ホール。プログラムはバッハの無伴奏ソナタ&パルティータ全曲。前半(マチネー)と後半(ソワレ)に分けて1日で一気に弾いてしまう。前半のみ後半のみで手配するのも可能だが、どうせなら通しで聴きたい。
というわけで王子ホールの会員先行に申し込んだ。昨日結果の葉書が来ていて、なかなかいい席を割り振ってくれたようだ。
パルティータ2番、ソナタ3番、パルティータ3番のCDをすでにリリースしている。プログラムで言えば後半である。前半部も録音を済ませたそうなのだが、満足がいかず破棄したらしい。
ジャケットを見るとまるで袴をはいて真剣を構えているかのように見える。
聴こえてくる音も厳しく美しい。
ほぼノン・ヴィブラートで弾かれている。シャープではあるが冷たくはない。むろんザッハリッヒなわけでもなく、そこには豊かな詩情が広がる。
いい演奏だ。
もうひとつ最近のお気に入りはロシアの妖精アリーナ・イブラギモヴァが弾いた全曲盤。彼女も全編ノン・ヴィブラートで弾いている。
ノン・ヴィブラートだから良いというわけではないが、やはり凛とした音象になるのは間違いないようだ。ピリオド奏法であろうがなかろうが、いいものはいいというのが私の持論。とはいえアリーナ・イブラギモヴァといいこのイザベル・ファウストといい、どちらもノン・ヴィブラートというのは偶然ではあるまい。
そういえば、先日3番のソナタを南紫音嬢のヴァイオリンで聴いたな。清潔感のある抒情性でなかなか聴かせる演奏だった。
3月にはヒラリー・ハーンで1番のソナタを聴くことになっている。
今年はバッハの無伴奏の当たり年か?
となると、どこかで川久保賜紀嬢が弾かないだろうか? せんくらで無伴奏リサイタルなんてどう?
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