今日はヴェーベルンの誕生日である。
ヴェーベルンって誰? という方も多いだろうと思う。
アントン・ヴェーベルン(1883〜1945)、ウィーンの作曲家。シェーンベルク、ベルクらとともに新ウィーン楽派と呼ばれることもある。20世紀初頭の音楽界にあって最も前衛的な音楽を遺した。
シェーンベルクの十二音技法をさらにストイックに究めて、後のセリー(音列)音楽に多大な影響を及ぼした。
ミニアチュールの作曲家でもある。その作品は極めて短い。オーケストラ曲なのに、スコア1ページ分しかないものもある。
点描主義とも言われるそのオーケストレーションは、巨大な室内楽と呼ばれるマーラーのオーケストレーションを突き詰めた結果のものだと思う。余計なものを削ぎ落としたその響きは極めて純度が高く豊穣である。
簡単に言ってしまえば、いわゆるゲンダイオンガクである。
耳に優しいメロディーもないし、心地よいハーモニーもないし、体が動いてしまうようなリズムもない。
それでもヴェーベルンの曲は「最も美しい音楽」の部類に入れられるものである。
僅か5分、じっと耳を凝らしていると、そこに豊かな音楽世界が見えてくる。
そう、数分でいいのだ。
先に述べたとおり、ヴェーベルンの曲はどれも短い。そして、この短いということが強みでもある。短ければ耳を澄まし続けることもできるだろう。繰り返し聴くことも苦でないはずだ。
私はこのヴェーベルンという作曲家が大好きである。シェーンベルクやベルクも好きだが、ヴェーベルンはやはり特別なように思う。繊細で表情豊かなその響きは、どこか懐かしささえ呼び起こす。音に対する考え方という点で、マーラーにいちばん近かったのはヴェーベルンだったのではないか、とこのごろよく思うのだ。
先日、ヴェーベルンの話題を日記に書いていらしたマイミクさんのおかげで今日が誕生日だということを思い出した。ヴェーベルンを好きな人がいるというのは嬉しいものだ。
ヴェーベルンについては昨年も日記を書いていた。ご参考まで。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1355097779&owner_id=3696995
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