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2010年08月30日21:39

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美しすぎる作品をたくさん遺した画家

ウィリアム・アドルフ・ブーグローという画家をつい最近まで知らなかった。
もしかしたら名前を聞いたことはあったかもしれないし、作品を観たこともあったのかもしれないが、記憶に残ってはいなかった。
今月の初めに西洋美術館の常設展で『少女』という印象的な作品を観た。おそらく新しく収蔵されたものなのだろう。リアルで生き生きとした少女の表情が素晴らしかった。それを描いたのがブーグローだった。
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それから数日経った後、紀伊國屋書店をフラフラしていたら、そのブーグローの画集(洋書)が平積みになっているのを見つけた。このとき、まだ画家の名前がうろ覚えだったので、買うのは控えることにした。
家に戻って調べてみたらビンゴだった。というわけで、先日ゲットしてきた。
ちなみに、ブーグローの画集の日本版は現時点では刊行されていない。

どうやらあの『少女』はまぐれ当たりではないらしい。
写実的で美しい絵が多いようだ。印象派の画家と同世代のようだが、アカデミズムに徹した作風ゆえに美術史上では軽んじられているらしい。それが近年再評価の兆しがあるのだという。
観る方にとっては流派など関係ないのだが…。斬新であればいいというものでもないし…。
優れた作品は技法や流派にかかわらず力がある。

もっと実物を観てみたいと思う。

女性、特に少女を描くのが上手いようだ。
少女を描くのが上手いのはルノワールだが、最近ルノワールの作品を観てもあまり心を動かされなくなった。というより、印象派の作品自体にあまり魅力を感じなくなってきているのかもしれない。
最近では「少女の画家」としてはアルベール・アンカーというスイスの画家がとても印象に残っている。世紀末の時代を生きた画家だが、スイスの村の情景を暖かな眼差しで描いている。中でも少女たちの素朴さに心を打たれた。田舎の子とバカにすることなかれ。なかなかの美少女がおりましたぞ。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=675863667&owner_id=3696995

話はそれたが、ブーグローも「少女の画家」と言ってもいいようだ。
近代絵画史上のイノベーターにはなれなかったかもしれないが、愛すべき作品をたくさん残した画家。時代の流れに埋もれかけた、そんな画家を見つけるのも楽しいものだ。
世評に惑わされない審美眼が試される。なんてちょっとカッコつけすぎ、かな?

西洋美術館の常設展は見応えがある。
美しい女性を描いた作品が意外に多いのだ。西洋美術史を俯瞰しつつ、カンヴァスの中の美女を見つける。そんな楽しみ方もある。

ブーグローの『少女』は美女と言うには幼すぎるが、愛らしいことには変わりない。少女は少女というだけで可憐なのだ。
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