久しぶりのヴァニラ画廊。。。
今年になって、観たいものがたくさんあったのだが、たぬ〜の体調不良によりなかなか行けなかった。というわけで、今年初めて。スタッフの美女に「ご無沙汰してます」と言われてしまった。。。
「オルタナティブ・ゴシック」と題された企画展。現在の一般的な「ゴシック」というイメージからの逸脱、というテーマ。私なりに解釈すると、スタイルとしてのゴシックに対するアンチテーゼとも言うべきものだろう。これは共感できる。ヴァニラらしい過激なものになっているであろうことは十分に想像がついた。
これはちょっと無理をしてでも、というのは、少女主義的水彩画家たま女史の作品が出展されているからだ。しかも3作のうち2作は新作。
旧作(といっても昨年の新作なのだが)は『Traumatic Event』というかなり痛い作品。痛いのだが、惹きつけられる。女の子の痛みが自分の痛みとして感じられるのだ。この子かもしれないと想像してはいた。
さて、新作2点だが、これらも素晴らしかった。
強烈な印象だったのは林美登利さんの『黒蜘蛛姫』(だったかな?)という人形作品。黒い蜘蛛の体に幼女の顔と手。その幼女の顔がヤバすぎる。もの問いたげで、どこか哀しい表情をしている。正面から見ると危険だ。引き込まれてしまう。まるで助けを求められているかのようだ。
個々について述べるのはやめておくが、ほかにも見るべきものは多かった。
しかし、この中にあってたまさんの作品は異質だと感じる。
色彩のバリエーションが豊富で、水彩ならではの淡いタッチが柔らかな印象を与える。それでいて細かいところまで描き込まれたタッチは細密だ。CGを使わず、全てが手描きゆえに絵自体にオーラがある。空間の雰囲気を一変させてしまうくらいのパワーがあるのだ。
一見メルヘン風のオブラートに包まれているが、そこに描かれているのはエロスとタナトス。少女という独特の「生き物」の持つアンビヴァレンツなのだ。まさに甘い毒と言えよう。
というわけで、そのうちのひとつにうちに来てもらうことにした。昨年の10月以来、次回に備えて貯金をしていた。今回の新作はさほど大きくない作品と聞いていたのだが、想定通りの金額だった。
次回の個展は来年の2月とのことなので、これから貯め直しても十分間に合う。
うちに来るのはもちろん個展が終わってから。しばしのお別れ。
どんな絵なのかはうちに来てから紹介したいと思う。
私はこの画廊が大好きだ。
銀座の古いビル(おそらく昭和30年代以前だろう)にあるというのもいいし、企画もおもしろいし、スタッフは美人だし、非日常の空間として最高だ。
それに批判的な精神を持っているのがいい。
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